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#009住まいもUVケア。

住生活ジャーナリスト・ライター 藤原千秋さん

カーテン越しに差し込む日差し

一般的に、日本で紫外線が強くなるのは 5 月から 9 月の時期といわれています。紫外線といえばお肌の日焼け対策を思い浮かべますが、実は住まいも日々紫外線によるダメージを受けていることをご存じでしょうか。住生活ジャーナリストの藤原千秋さんによれば、古くから日当たりを重視してきた日本の家屋は、紫外線の影響を受けやすいのだといいます。
「日光が当たれば乾燥して衛生的に保てますから、高温多湿の日本ではメリットでもある反面、紫外線を浴びてしまうというデメリットもあります。日光に含まれる紫外線は、波長の長いものから A 波、B 波、C 波に分けられ、私たちの皮膚に影響するのが B 波、そして住まいに影響するのは主に A 波です。B 波は窓ガラス 1 枚でもあれば比較的『遮りやすい』性質なのですが、残念ながら A 波は窓ガラスも薄いカーテンも透過してしまう『遮りにくい』性質を持っています。こうした強力な紫外線に住まいが晒された結果、床や壁はもちろん、家具、家電からカーテンなどのファブリック類まで、あらゆる部分の変色や劣化が引き起こされてしまうんです」。

日差しが差し込むリビングダイニング

これらの変色や劣化は汚れとは違い、紫外線による化学反応ゆえに、決して元に戻すことはできません。だからこそ「事前の予防策が何より大切」と藤原さん。
「とにかく何層にもわたって紫外線の侵入を防ぐのがポイントです。屋外に設置するものとしてはオーニングやすだれのほか、ゴーヤなどのグリーンカーテンも効果的。窓ガラス自体も UV カット加工されたものがありますが、後から貼れるフィルムタイプも手軽でおすすめです。カーテンは二重にするのはもちろん、UV カット素材を選べばさらに効果が高まるでしょう」。

ゴーヤーのグリーンカーテン

さらにもうひとつのポイントは、「インテリアを見直してみること」なんだそう。
「可能な限り、日が当たるところには物を置かない方がいいので、家具の配置から見直してみるのもひとつの方法です。また家具やファブリックは、淡い色合いの方が色褪せが目立ちにくいため、買い替えの時にはぜひ思い出してみてください。それから意外なところで効果的なのが掃除です。壁や床がホコリや油で汚れていると酸化によって変色リスクがさらに高まりますから、日頃の掃除が充分予防策になるんです」。

掃除機をかける イメージ

最後に藤原さんが「住まいで最も紫外線に晒されている場所」として挙げてくださったのが、屋根や外壁です。
「屋根や外壁の劣化は躯体にも影響してしまいますし、紫外線だけでなく赤外線も蓄積してしまってエアコン効率も悪くなります。遮熱塗料を使うなど定期的なメンテナンスをすることで、住まいの寿命をのばすだけでなく、室内の快適性もアップさせることができますよ」。
お肌と同様、早めの対策とこまめなケアが功を奏しそうです。

屋根・外壁塗装のベストタイミングとは?

住宅の外壁

屋根や外壁のメンテナンスを行うタイミングとしては約 10 年毎が理想といわれていますが、年数以外にもチェックすべきポイントがあります。コケが付着していたり、塗装や下地にひび割れができているといった目に見える部分に加えて、ぜひ確認していただきたいのが「チョーキング現象」。塗料表面の樹脂が紫外線などによって分解され、顔料が粉状になって吹き出す現象のことで、外壁などに触って手に白い粉が付いたら劣化のサインといわれています。細田工務店では、屋根・外壁塗装のご相談を随時受け付けております。塗料もご予算やご要望に合わせて幅広くご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。

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取材協力:住生活ジャーナリスト・ライター 藤原千秋さん

取材協力:住生活ジャーナリスト・ライター 藤原千秋さん

大手住宅メーカー営業職を経て、主に住まいや家事など暮らしまわりに関する記事執筆のほか、監修、企画、広告、講演、メディア出演など多岐にわたって活動されています。『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など著監修書多数。

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