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【注文住宅】土地探しで後悔しないための10カ条|プロが教える土地選びのコツ

注文住宅を建てるために最も重要なステップの一つが「土地探し」です。
家づくりでは間取りプランやデザインに目が向きがちですが、どのような土地に家を建てるかは、住み心地や生活の質を大きく左右します。土地を焦って決めたり、下調べが不十分だったりすると、住み始めてから「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうことも珍しくありません。

この記事では、土地探しで失敗しないための「10カ条」とともに、土地選びの方法や注意点をプロの視点で解説します。土地選びを成功させ、理想の暮らしを実現するために、ぜひ参考にしてください。


注文住宅を建てる前に知っておきたい!土地探しの重要性

売地のイメージ
売地のイメージ

注文住宅を建てるにあたって行う土地探しは、家の間取りやデザインと同じくらい重要なプロセスです。
理想の土地を見つけることは、マイホーム計画の成功に直結すると言っても過言ではありません。なぜ土地探しに重点を置く必要があるのでしょうか?

まず、土地は注文住宅の建築費用に大きく影響します。同じ規模の家を建てる場合でも、土地の価格によって総費用が大きく変わってきます。予算内で希望の住宅を建てるためには、土地の価格をしっかりと見極める必要があります。
さらに、土地の形状や方角、周辺環境は、間取りや日当たり、風通しといった住み心地に直結します。例えば、南向きの土地は日当たりが良い反面、西日が強いというデメリットも考えられます。土地の特徴を理解し、将来の暮らしを具体的にイメージしながら選ぶことが大切です。

また、土地探しは時間と労力を要する作業です。希望の条件を満たす土地は簡単に見つからない場合も多く、妥協が必要になるケースもあります。事前の情報収集や計画的な行動が、土地探しを成功させる鍵といえるでしょう。
土地探しを軽視すると、予算オーバーになったり、希望通りの家が建てられなかったりする可能性があります。土地探しは家づくりにおいて重要な土台となるため、慎重に進める必要があるのです。

【失敗例も紹介】注文住宅の土地探しで後悔しないための10カ条

マイホームの土地探しのイメージ
マイホームの土地探しのイメージ

注文住宅を建てるうえで、土地探しは非常に重要です。理想の土地を見つけることは簡単ではなく、思わぬ落とし穴にはまってしまうケースも少なくありません。
ここでは、土地探しで後悔しないための以下の10カ条について、失敗例と合わせて詳しく紹介します。

  1. 予算は余裕を持って設定する
  2. 優先順位を明確にする
  3. 情報収集は念入りに
  4. 土地の形状・方角・高低差をチェック
  5. 周辺環境を調査する
  6. インフラ設備を確認する
  7. 法規制を調べる
  8. 土地の歴史を調べる
  9. 専門家の意見を聞く
  10. 焦らず検討する

1.予算は余裕を持って設定する

注文住宅の土地探しで最も重要なポイントは、余裕を持った予算を設定することです。
注文住宅では土地代だけでなく、土地取得にまつわる諸費用や、住宅ローン借入時に発生する諸費用、建築本体の工事費用や外構工事費用など、さまざまな費用が発生します。
これらを考慮せずに土地代だけで予算を組んでしまうと、さまざまな後悔につながる可能性があります。「予算オーバーで希望の設備を諦めた…」そんな失敗談は珍しくありません。

土地購入費用には、土地の売買契約時に必要な印紙税、登録免許税、不動産取得税、司法書士への報酬などが含まれます。また、住宅ローンを利用する場合には、事務手数料や保証料、火災保険料、団体信用生命保険料などの諸費用も必要です。さらに、地盤の強度を保つための地盤改良工事などにも追加費用がかかる可能性があります。

これらの費用を事前に見積もり、総費用を把握することで、無理のない資金計画を立てることができます。土地代だけでなく付帯費用も含めた資金計画を立てることで、後悔のない土地選びを実現しましょう。

2.優先順位を明確にする

チェックリストと家の模型
チェックリストと家の模型

土地探しでは、広さ、立地、価格などさまざまな要素を考慮しなければなりません。希望条件をすべて満たす土地は稀です。
そこで、自分たちにとって何が最も重要なのか、譲れないポイントを明確にすることが重要です。例えば、駅近の利便性を重視するなら、多少狭くても価格が高くても許容できるかもしれません。逆に、広い庭が欲しいなら、駅から遠くても価格が安ければ納得できるかもしれません。

家族で土地探しの条件について話し合い、価値観を共有することも大切です。「駅近」といっても人によって許容範囲は異なり、徒歩5分圏内を希望する人もいれば、15分圏内でも良いと考える人もいます。お互いの希望をすり合わせ、優先順位を明確にすることで、土地探しの方向性が定まり、スムーズな意思決定につながります。

例えば、駅近にこだわって予算オーバーし、日当たりが悪い土地を選んで後悔するというようなケースもあります。優先順位を明確にしていれば、予算内で日当たりの良い土地を選ぶなど、バランスの取れた選択ができたかもしれません。事前の話し合いが、マイホーム計画を成功させる重要なポイントになるのです。

3.情報収集は念入りに

土地探しにおける情報収集は、後悔しない家づくりの第一歩です。インターネット、不動産会社、現地訪問を効果的に活用し、最新情報を網羅しましょう。
インターネットでは、ポータルサイトや不動産会社のホームページで希望エリアの土地情報や相場を簡単に調べられます。役立つキーワードとしては、「地名+土地」に加え、「地名+学校」「地名+スーパー」など、生活利便施設も考慮すると良いでしょう。

不動産会社への相談は、プロの視点からのアドバイスが得られる貴重な機会です。希望条件を伝え、未公開物件の情報や地域特性なども教えてもらいましょう。複数の会社に相談することで、比較検討も可能です。

現地訪問は、周辺環境を自分の目で確かめる絶好のチャンス。日当たりや風通し、騒音、近隣住民の雰囲気など、インターネットや資料だけでは分からない情報も収集できます。特に、周辺の生活利便施設や公共交通機関のアクセスは、実際に足を運んで確認することが重要です。

情報収集を怠ると、建築後に思わぬ問題が発覚する可能性もあります。例えば、近隣に工場が建設される予定を知らずに土地を購入し、住み始めてから騒音に悩まされるというようなケースです。事前の情報収集で、このようなリスクを回避できるのです。
土地探しは、情報戦です。多角的な情報収集で、理想の土地を見つけましょう。

4.土地の形状・方角・高低差をチェック

宅地造成中の土地
宅地造成中の土地

土地の形状・方角・高低差を綿密にチェックすることは、理想の住まいを実現するうえで不可欠です。
まず、希望する間取りが実現できる土地か確認しましょう。変形地など特殊な形状の土地は、建築可能な面積が限られ、間取りの自由度が狭まる可能性があります。事前に建築予定の住宅会社と相談し、希望の間取りが実現可能か確認することが重要です。

次に、日当たりや風通しを考慮しましょう。南向きの土地は日当たりが良いですが、夏場は暑くなりすぎる可能性もあります。

高低差も重要な要素です。高低差が大きい土地は、地盤改良工事や擁壁の設置が必要になり、建築費用が増加する可能性があります。また、浸水リスクも考慮する必要があります。
土地の形状・方角・高低差を軽視すると、間取りが制限されたり、日当たりや風通しが悪くなったり、予期せぬ費用が発生するなど、後悔につながる可能性があります。
「変形地を選んでしまい、希望の間取りが実現できなかった…」という失敗談も少なくありません。土地選びの際は、これらの要素を慎重に検討しましょう。

5.周辺環境を調査する

理想の住まいを実現するには、土地周辺の環境調査が不可欠です。現在の状況だけでなく、将来的な変化も予測することで、後悔を防ぎましょう。
確認すべきポイントは、主に下記のとおりです。

治安犯罪発生率や地域の雰囲気をチェック。警察署や交番の場所も確認しておきましょう。
騒音道路や線路、工場などからの騒音レベルを、時間帯を変えて確認。航空機の騒音も考慮が必要です。
生活利便施設スーパー、病院、学校、公園など、生活に必要な施設の有無と距離を確認しておきましょう。
将来的な変化開発計画や道路拡張計画など、将来的な変化も調べておくことが重要です。自治体の都市計画課で情報収集できます。

静かな環境だと思って土地を購入したものの、後に近くに商業施設ができて騒がしくなり、後悔するケースは少なくありません。周辺環境は、時間をかけて丁寧に調べることが大切です。

6.インフラ設備を確認

上下水道やガス、電気などのインフラが整備されているかを事前に確認しましょう。土地へ新たにインフラ整備を引き込む必要がある場合は、多額の追加費用がかかるため注意が必要です。

電気、ガス、水道、下水はもちろん、現代ではインターネット環境も必須です。これらを事前に確認せず土地を決めてしまうと、後々思わぬ落とし穴にハマることも。例えば、都市ガスではなくプロパンガスエリアだった場合、光熱費が想定以上に高くなる可能性があります。また、インターネット環境が整っていない、あるいは速度が遅い場合は、リモートワークや動画視聴に支障をきたすこともあります。

確認方法は、自治体や供給会社への問い合わせが確実です。インターネットの速度については、提供エリアマップなどを参考にしたり、近隣住民の意見を聞いたりするのも良いでしょう。新築の場合は、建築会社に確認を依頼することも可能です。

7.法規制を調べる

住宅のおもちゃとメジャー
住宅のおもちゃとメジャー

土地探しでは、建築基準法や都市計画法などの法規制の確認が必須です。建ぺい率や容積率、用途地域、高さ制限など、土地ごとにさまざまな制限があります。
例えば、用途地域によっては住宅の建築が制限される場合も。また、道路斜線制限や北側斜線制限により、建物の形状や高さが制限されることもあります。

これらの制限を事前に確認しておかないと、希望通りの家が建てられない可能性があります。「建築制限で理想のプランが実現できなかった…」そんな失敗談は後を絶ちません。
事前に建築士や不動産会社に相談し、法規制を確認することで、将来的なリスクを回避できます。安心して家づくりを進めるためにも、法規制のチェックは怠らないようにしましょう。

8.土地の歴史を調べる

土地選びでは、現在の状況だけでなく過去の情報も重要です。特に、過去の災害履歴や地盤の状況は、建物の安全性に直結するため、必ず確認しましょう。
例えば、過去に水害や土砂災害が発生した地域では、再度災害が起こるリスクがあります。ハザードマップで過去の災害履歴を確認し、リスクを把握しましょう。

地盤も重要です。軟弱地盤の場合、地盤改良工事が必要になり、建築費用が大幅に増加する可能性があります。事前に地盤調査報告書などを確認し、地盤の状況を把握しておきましょう。
安心して暮らせる家づくりのためにも、土地の歴史をしっかりと調べることが大切です。


9.専門家の意見を聞く

住宅模型とビジネスマン
住宅模型とビジネスマン

土地探しは人生における大きな決断。だからこそ、専門家の力を借りるべきです。不動産会社は土地情報に精通し、希望に合う物件を提案してくれます。建築士は土地の特性を見極め、理想の家の実現可能性を判断します。

プロの客観的な意見を取り入れることで、視野を広げ、潜在的な問題を回避できるでしょう。例えば、法規制や地盤の状況など、素人では見落としがちなポイントも専門家なら的確にアドバイスしてくれます。
「専門家に相談せずに決めてしまい、後から後悔…」そんな失敗談はよくあるもの。土地選びで後悔しないためにも、信頼できる専門家を見つけ、積極的に相談しましょう。

細田工務店では、定期的に「土地探し相談会」を開催しています。


10.焦らず検討する

理想の土地を見つけるには、情報収集や資金計画だけでなく、冷静な判断も重要です。 一度土地を決めた後でも、納得いくまで検討しましょう。焦って契約してしまうと、「もっと良い土地があった…」と後悔する可能性があります。例えば、希望条件に近い土地が他にないか、周辺環境の変化はないかなど、再度確認してみましょう。

購入は大きな決断です。冷静さを保ち、本当にその土地で良いのか自問自答してみてください。複数の候補を比較検討し、メリット・デメリットを書き出すのも有効です。家族や信頼できる専門家にも相談し、客観的な意見を参考にしましょう。
「好条件なので人気です」「他に申込者がいます」などと言われても、焦りは禁物です。冷静に検討することで、後悔のない土地選びが実現できます。

土地を探す5つの方法とメリット・デメリット

地図を見る若い男女
地図を見る若い男女

注文住宅を建てるための土地を探す方法はいくつかあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合った方法を選びましょう。主な方法は以下の5つです。

・インターネット検索
・現地を直接探索
・建築会社に依頼
・不動産会社に依頼
・金融機関に相談

それぞれの方法について具体的に紹介していきます。

1.インターネット検索

不動産サイトを見る夫婦
不動産サイトを見る夫婦

インターネットを利用した土地探しは、情報収集の第一歩として手軽で便利な方法です。数多くのポータルサイトが存在し、豊富な物件情報にアクセスできることが大きなメリットです。

ただし、全ての売土地情報がインターネット上に掲載されているわけではありません。不動産会社が費用を抑えるため、特定のポータルサイトにしか掲載しないケースもあるためです。また、すでに売約済みの場合や、写真と現地の印象が異なる場合もあります。
そのため、ポータルサイトの情報はあくまで参考程度にとどめ、他の方法も併用しながら情報収集を行うことが重要です。

効率的な土地探しのためには、インターネット検索だけでなく、不動産会社への相談や現地調査なども組み合わせ、多角的な情報収集を心掛けましょう。

2.現地を直接探索

自分の目で確かめることの重要性は、言うまでもありません。直接現地に出向けば、インターネットや資料だけではわからない情報がたくさん得られます。五感をフル活用して土地の良さを体感しましょう。

現地調査では、周辺環境にも目を向けましょう。周りの建物の様子や、道路の交通量、騒音、日当たりなどを確認することで暮らしやすさをイメージできます。また、近隣住民との交流の機会があれば、地域の雰囲気を知る手がかりになるでしょう。

ただし、土地を直接探索するのはかなりの時間を要するため、事前に下調べをして効率よく見て回るのがポイントです。

3. 建築会社に依頼

住宅会社に相談する夫婦
住宅会社に相談する夫婦

工務店やハウスメーカーといった建築会社に土地探しを依頼するメリットは多くあります。家づくりのプロという立場から、お客様の理想の住宅を建てるのに適した土地を見つけるサポートをしてくれます。土地探しと並行して間取りプランや資金計画の相談もできるため、全体像を把握しながら進められる安心感も魅力です。結果的に、満足度の高い家づくりが実現するでしょう。

ただし、依頼する際には注意点も存在します。建築会社によって得意とするエリアや土地の種類が異なるため、事前に確認することが重要です。また、土地が見つかった後、建築会社を変更することが難しくなる点にも留意が必要です。

細田工務店では、土地探しからのご相談も承ります。
まずはお気軽にお問い合わせください。


4. 不動産会社に依頼

インターネットに掲載されている土地のほとんどは、不動産会社が管理しています。そのため、直接不動産会社に土地探しを依頼するのも一つの方法です。
不動産会社に相談する場合、大手の不動産会社と地域密着型の不動産会社の2種類から選ぶことができます。

大手不動産会社は全国規模で営業しているため、広範囲の土地情報を得ることができます。また、現在所有している物件を売却し、その売却益を元手に新しい土地を購入したいという場合、ワンストップで対応してもらえるケースもあるでしょう。

一方、地域密着型の不動産会社は、特定の地域の情報に特化しています。そのため、希望エリアの住環境や近隣住民の情報など、大手不動産会社では得られないような詳細な情報を得られる可能性があります。また、地元の地主との繋がりも強いため、一般には公開されていない土地情報を入手できる可能性もあるでしょう。

5. 金融機関に相談

「金融機関に土地探しを相談?」と思う方もいるかもしれませんが、実は金融機関も多くの土地を所有しています。それらの多くは、貸付の担保となっていた土地の所有が借主から銀行へと移った土地です。

そのため、一般的なインターネット検索や不動産会社では探し出せない土地を持っている可能性もあります。
土地を扱っていない場合でも、希望に適った不動産会社や建築会社の紹介、住宅ローンを含むライフプランの相談など、家づくりに関する総合的なサービスを提供している場合もあります。

後悔しない土地探しで、理想の暮らしを実現しよう!

細田工務店の浜田山モデルハウス
細田工務店の浜田山モデルハウス

土地探しは、夢の注文住宅を建てるための最初の、そして最も重要なステップです。
土地選びを成功させることで、理想の暮らしを手に入れる第一歩を踏み出せるでしょう。
反対に土地選びに失敗すると、理想のマイホームの実現が難しくなるだけでなく、将来にわたって後悔が残る可能性があります。

本記事で紹介した「10カ条」を参考に、ぜひご家族でじっくりと検討を重ね、事前の準備と情報収集を進めてください。また、土地選びに不安がある場合は専門家の意見を取り入れ、焦らず慎重に進めることが大切です。

細田工務店では、ご家族お一人おひとりの住まいに対する夢や想い、ライフスタイルを細かくヒアリングし、営業・設計・工事の各専門担当者たちで編成したプロジェクトチームにより、理想のマイホームを実現いたします。
土地探しのご相談から家づくりのプランニングまで、ぜひお気軽にご相談ください。

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