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高気密・高断熱住宅で後悔する人がいるのはなぜ?理由と対策を詳しく解説

「冬暖かく、夏涼しい」一年中快適なマイホームを求め、多くの方が高気密・高断熱の家を採用しています。しかし「高気密・高断熱住宅を建てて失敗した」という声もあり、不安になる方も少なくありません。

この記事では、高気密・高断熱住宅で後悔しやすいポイント、その対策について解説します。住んでから「失敗した」と感じないように、正しい情報を入手して高性能な家づくりを成功させましょう。

高気密・高断熱住宅の後悔ポイントまとめ

高気密・高断熱の家は、外気の影響を極力少なくすることで室内の温度を一定に保ち、冷暖房効率を上げて省エネを実現する高性能住宅です。快適な環境をつくるはずの住まいで、なぜ後悔を感じてしまうのでしょうか。詳しく見ていきましょう。


1. 結露・カビが発生

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通常、高気密・高断熱住宅は結露やカビが発生しにくいものですが、まれにこのような現象が起こることがあります。結露やカビが発生すると、室内の空気を汚染しアレルギーや喘息の原因となるだけでなく、建物内部にも侵食してじわじわと住まいの寿命を縮めます。

結露は冷気と暖気がぶつかる温度差の激しいところ、カビは暖かく通気が悪いところで発生します。これらの原因はずばり「換気不足」。

高気密・高断熱住宅はスキマがない魔法瓶のような構造であるために、適切な24時間換気の計画が必須です。しかし、換気計画や施工に不備があったり、入居者が換気システムを一部停止したりすることで、結露やカビの発生につながってしまうのです。


2. 乾燥を感じる

高気密・高断熱住宅の後悔ポイントでもよく挙げられるのが「冬場に乾燥を感じる」という点です。普段私たちが湿度計で確認する数値は「相対湿度」といい「ある温度の空気中に水蒸気を何%含んでいるか」を示しています。

空気中に含むことのできる限界の水分量は温度が高いほど多く、低いほど少なくなります。そのため、同じ水分量でも、寒い外に比べ暖かい室内では湿度が低くなり、乾燥を感じやすくなるのです。高気密・高断熱住宅で乾燥を防ぐには、適切に加湿器を使用したり暖房の温度を低めに設定したりすることが効果的です。


3. 窓が小さくなりやすい

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家の中で外気の影響を一番受けやすい部分は「窓」です。一般的な木造住宅の開口部において、冬は室内の熱の58%が流出し、夏は73%の熱が入るといわれています。

高気密・高断熱住宅では、窓を介する熱の流出入をいかに防ぐかがとても重要なのですが「窓を小さくする」という方法で性能を高めるケースがあります。コストを抑えつつ手っ取り早い方法ではありますが、結果として暗く閉鎖的な室内になってしまう可能性もあり注意が必要です。(※)

※参考:一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会 「Q&A開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?」


4. 建築コストが高い

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気密性・断熱性を高める工夫を施した高性能住宅は、一般的な住宅に比べて建築費用が高くなる傾向にあります。施工会社や性能のレベル、採用する設備によっても費用は大きく異なりますが、坪単価では大体3~5万円の増加となり、初期費用を少しでも抑えたい場合には悩ましい問題でしょう。
ただし、高気密・高断熱住宅は省エネ住宅に関する基準をクリアすることで以下の恩恵を受けられる可能性があります。
・国や自治体の各種補助金
・税金の控除
・住宅ローン金利の優遇
さらに、冷暖房の光熱費減少によってランニングコストの大幅な削減が見込めることから、長期的な目線でコストバランスを考えることが大切です。


5.思っていたよりも寒い・暑い

一年中快適な室温を保てるはずの高気密・高断熱の家で、寒さや暑さが気になってしまう原因は「施工精度が低い」「冷暖房を適切に使用していない」といったことが考えられます。高気密・高断熱住宅の施工は正しい知識と確かな技術、そして豊富な経験が必要です。これらが不足している住宅会社が担当した場合、後悔の大きい残念なマイホームとなってしまう可能性は否めません。

また、高気密・高断熱住宅といっても、夏場の熱気や冬場の冷気にさらされ続ければ室内へも影響がでます。エアコンなどの空調機器を適切に使用することも大事なポイントです

高気密・高断熱住宅で後悔を防ぐための対策

後悔ポイントの高気密・高断熱住宅ですが、必要な対策をとれば性能を十分に活かし、快適で省エネな住まいを実現できます。具体的な対策の内容を見ていきましょう。


1. モデルハウスや見学会で断熱性能を確かめる

細田工務店モデルハウス
細田工務店モデルハウス

検討している住宅会社がつくる家の断熱性がどの程度かを確かめるためには、モデルハウスや現場見学会に行って実際に体感することが有効です。
住宅会社によって気密性・断熱性は異なり、設計・施工方法や材料にも特色があります。LDKや洋室などの居室以外にも、寒くなりやすい浴室や北側の居室など、全体をくまなくチェックしましょう。

細田工務店 注文住宅の浜田山モデルハウスでは、高気密高断熱の心地よさを体感できます。インターネットの情報だけではなく、ぜひ現地で性能をご体感ください。

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2. 換気システムを正しく理解する

現在すべての新築住宅において24時間換気システムの導入が義務付けられていますが、高気密・高断熱住宅は特に入念な換気計画が必要です。システムの種類にもよりますが、換気は常に稼働していることが重要なため「外気が入って寒い」といった理由で入居後に止めてしまうのはよくありません。

高気密・高断熱の家に住む場合には、マイホームに採用される換気システムをきちんと理解することが大切です。住宅会社の担当者からしっかりと説明を受け、適切に運用・メンテナンスしていきましょう。

細田工務店の注文住宅では、24時間換気の他に、熱交換換気システムを導入し、無駄なく換気を行っています。

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3. 窓の性能や配置を考慮する

細田工務店施工例
細田工務店施工例

後悔ポイントでもお伝えした通り、窓は外気温の影響を非常に受けやすい部分です。ただし、断熱性の高い窓サッシを採用すれば、大きな開口部を設けることも可能です。一昔前の普及品であるアルミサッシの単板ガラス窓に比べ、高性能窓は「樹脂サッシ」や「Low-E複層ガラス」といった組み合わせで数倍もの断熱性能を発揮します。

しかし、窓は断熱性能が上がるほどに単価も上がります。コストを抑えるためには、必要な断熱レベルを見極めながら商品選びをすることはもちろん、一部に大きな窓を採用したら浴室やトイレは窓を無くすというように、個数や配置を見直すことも効果的です。

細田工務店では、予算にあわせた提案を行っていますので、お気軽にご相談ください。

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4. 実績豊富な会社に依頼する

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「デザイン力が高い」「コストパフォーマンスが良い」「間取りの自由度が高い」など、住宅会社に求める内容はさまざまだと思います。しかし、高気密・高断熱住宅を建てるなら、ぜひ「実績豊富な会社」を優先事項にして会社選びを進めましょう。

高気密・高断熱住宅の施工は正しい知識と確かな技術、そして豊富な経験が必要です。営業担当者と現場監督、施工業者と職人すべてにいたるまで高性能住宅をつくるための知識が共有され、経験値が高い会社であれば、自身のマイホームが「失敗作」となる可能性は低くなります。

高気密・高断熱住宅で失敗しない一番の方法とは

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高気密・高断熱住宅において後悔につながる内容があるのは事実です。しかし、そのほとんどは高気密・高断熱の家づくりを得意とする住宅会社を選ぶことで未然に防げます。

会社選びで特に大切にしたいポイントは以下のとおりです。
・高性能住宅を得意としている
・施工実績が豊富
・具体的な数値目標がある
・アフターフォローが万全

高性能住宅の設計や施工の意識が高い会社であれば「C値」や「UA値」といった気密・断熱性に関わる具体的な数値目標を把握し、合理的にコストダウンするノウハウも持っています。
また、入居後の定期点検や万が一の保証など、アフターフォローに関しても充実している会社であればさらに安心感が高まります。

細田工務店の注文住宅では、C値は1.0以下、UA値は0.56以下(分譲住宅では0.6以下)を標準としています。(※)
*プラン内容や建築地の条件によっては、表示の数値がクリアできない場合があります

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まとめ

高気密・高断熱住宅における後悔ポイントと、その対策を解説しました。今後は気候変動により、日本でも夏の暑さ、冬の寒さがさらに厳しくなると言われています。高気密・高断熱住宅は、変化する環境から私たちの暮らしを守る新しい住まいのスタンダードと言えます。大きな後悔や失敗を防ぐためにも、起こりうる可能性を把握しながら信頼できる住宅会社を選ぶことが大切です。

創業76年を迎えた細田工務店は、高気密・高断熱仕様の性能にもこだわった家づくりを行っています。断熱等性能等級5や一次エネルギー消費量等級6を基本仕様としながら、お客様の理想やご予算に応じてさまざまな提案をいたします。

ご入居後も、24時間365日電話受付や長期保証システムなど、安心のサポート体制を敷いています。
ぜひお気軽に細田工務店にご相談ください。

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