すみここちレポート

# 015新たな暮らし、新たな住まい。

神奈川県横浜市K様邸1987年竣工

お子さんが小さい頃に新築の住まいを選ばれた多くのご家族にとって、お子さんが独立される時期は住まいをリフォームすべきタイミングと重なります。子育て期間はかけがえのないひとときでありながら、住まいをすみずみまで自分好みに整えたり、自分のための空間を持つのは意外と難しいものです。お子さんの独立という晴れやかな節目を迎えられた後のリフォームは、自分らしい住まいを見つめ直す何よりのチャンスなのかもしれません。
横浜市の穏やかな住宅地で暮らすK様も、リフォームによって新たな暮らしを満喫されているご夫婦。明るい水色の外観が印象的なK様邸は、1987年に細田工務店が手がけた分譲住宅でした。ご主人のお仕事の都合でアメリカに暮らした経験を持つK様は、住まいへのこだわりを持って豊かに暮らすアメリカの人々から刺激を受け、自分もそんな住まいを持ちたいと考えるようになったのだそう。

「アメリカの同僚たちは必ず家に招いて自慢げに家を案内してくれて、素敵だなと思っていました。この家を気に入ったのも、南向きで日差しがたっぷり入り明るい色調のリビングに、どこかアメリカンな雰囲気を感じたからなんです」とご主人。

ご入居時はご長男が5歳、しばらくしてご次男も誕生し、K様ご夫婦はこの住まいで楽しくも忙しい子育ての日々を過ごしてこられました。
「この辺り一帯が新しい宅地としてでき上がったばかりでしたから、私たちと同世代の方々がたくさん入居してこられて、近所の子どもたちみんなで一緒に遊んだり、それは楽しい日々でした。一方で住まいのあれこれにこだわる余裕はなかったですね。私はもともとインテリアや絵を描くのが好きなのですが、子どもが息子二人というのもあって私の趣味で飾り立てるのも気が引けましたし、ゆっくり絵を描けるスペースもありませんでした。だから、初めてリフォームをすると決まって全部希望通りにしていいよと任せてもらえた時は嬉しかったですし、壁紙ひとつ選ぶのも本当に楽しかったんです」と笑顔で語る奥様。

お子さんたちが独立した後の2012年、K様は1階を中心に大規模リフォームを実施。壁や床の張り替え、キッチン・浴室など水回りの設備交換と、あらゆる箇所に手を加えられました。中でも奥様がこだわられたのが、リビングに隣接した小上がりの和室を洋室に変更すること。段差をなくしてリビングと一続きにし、ウォークインクローゼットを設置。さらに掃き出し窓の幅を狭めることで、壁の面積も増やしたそうです。

「和室は次男が赤ちゃんの頃などはよく利用していましたが、だんだん使う頻度も少なくなってきていたので、思い切って洋室にしました。着物が入った和箪笥はそのままウォークインクローゼットに入れられましたし、絵を飾るスペースもできて大満足です。ここは念願だったアトリエとして使っていて、カーテンや家具などのインテリアもこだわって選びました。ここにこもって絵を描く時間が何より幸せです」。

ご主人も「洋室にしたことでリビングと一体で使えるのが便利ですし、以前よりも開放的で広く感じます。空間に奥行きが生まれましたね」と満足げです。

そしてこの時のリフォームがきっかけで、K様と細田工務店とのお付き合いが始まります。今では、住まいのことなら何でも気軽にご相談いただける関係性に。
「リフォームでは私たちの要望をしっかり叶えてくれたのはもちろん、気になることを伝えればすぐに『こういうのもありますよ』と的確な提案をしてくださって、とても助かりました。それ以来、設備の不具合などちょっとしたことでもご連絡するとすぐに来て対応していただけるので、信頼してお任せしているんです」とご主人。現在は、冬の寒さ対策として窓を複層ガラスに交換するリフォームについて相談中なのだとか。

「やっぱり家で過ごす時間って長いですから、心地よく楽しくが何より大切だと実感しています。リフォームをしたおかげで、新築の時よりも上質感が増した気がしますし、キッチンなど新しい設備はお手入れも楽で本当に快適です。それに住まいの状態がいいと、不思議と自分自身も穏やかでいられる気がします。だからこそ、これからも住まいをすみずみまで大事にしていきたいと思っています」と奥様。
その言葉通り、築年数を感じさせないほど手入れが行き届き、奥様の描いた絵や趣味の雑貨で美しく彩られたK様邸。人生の大きな節目を機に心も住まいも新たにし、自分らしく豊かな日々を過ごされているお二人の姿が印象的でした。