
Works
東京都中野区
O様邸
ご夫婦と2人のお子さま、そしてご主人のお母さまの5人家族のO様ご一家。
ご結婚と同時にご主人のご実家を二世帯住宅に建て替えて、ご夫婦とお母さまとの暮らしが始まってから18年が経ちました。
ふたりのお子さまが成長して部屋数が足りなくなったこと、また、お子さまが電車通学を始めたことをきっかけに、18年をかけて少しずつ変化してきたライフスタイルに合わせた住まいを考え始めるようになりました。
「はじめはリフォームをして部屋数を増やそうかと考えました」とおっしゃるO様ですが、この機会に家族の日々の暮らしをより快適にしようというご判断から、中古住宅を購入してフルリフォームを行っての住み替えをすることになりました。
O様がご結婚時にお建てになった家は、2LDKの二世帯住宅でした。「当時は家のことも、将来の家族構成もわかりませんでしたから、とりあえず2LDKで、という感じで設計していただきました。ですが、ふたりの子供が生まれて成長するに従って、部屋数が足りなくなりました。現在高校生の長男には先に個室を与えていましたが、長女が中学生になり、さてどうしようか?となって」と奥さま。そのため、当初はリフォームを行って部屋数を増やすことをご検討されていたのだとおっしゃいます。ですが、お悩みは間取りだけではありませんでした。
O様のお住まいは、最寄り駅まで徒歩で30分ほどの場所にありました。ご自宅と最寄り駅を結ぶバスの便も本数が少なく、通勤、通学には少々不便だったのだそうです。「子供たちが小さい頃は駅を利用することも少なかったので、自宅から駅までの距離は気になりませんでしたが、子供たちが電車通学をするようになり、登下校時は私が駅までの送迎をするようになりました。ふたりは出発時間も帰宅時間も別々なので、朝2往復、夕方から夜に2往復ですね。1回の往復に20分ほどかかりましたから、その都度家事の手を止めての送迎は、私にとっても負担になりつつありました。そこで、駅から近いところ、できれば徒歩10分以内の場所に住み替えることができれば、と考えはじめました」と、当時のお住まいを離れる住み替えを検討し始めた経緯をお話ししてくださいました。
住み替えを検討しはじめた当初は土地を購入して二世帯住宅を建てようとお考えだったそうですが、都心近くの土地取得は費用も膨らむことから、中古住宅にも目を向け始めたのだとおっしゃいます。『二世帯住宅』『最寄り駅まで徒歩10分以内』の条件で探していた中で、たまたま目についたのがこの家だったのだそう。「もともと二世帯住宅として設計された家だったので間取りも良く部屋数も十分でしたし、駅から近くてよい立地だと思いました。当時お住まいだった方に案内していただいた内覧の際、住宅街で静かなこと、大きな通りに面していないこと、庭があること、キッチンと洗濯機が近い家事動線であることなどから、直観的によいと思い、すぐに決めました」と、奥さまはおっしゃいます。
今回、購入された家のフルリフォーム工事を細田工務店にご依頼いただいた経緯について奥さまは「仲介の不動産会社が用意してくれたリフォーム会社のリストの中から3社を選んで見積もりをお願いして、内容を比較させていただきました。見積もりの金額や工期が希望に沿うものだったことはもちろんですが、こちらの要望を十分に受け止めてプランに反映してくださったことや、その過程での営業の方とのやりとりなど、細田工務店は最初からとても印象がよかったですね。こちらからの希望や質問のひとつひとつに、丁寧にきちんとお返事してくださいました。それで私は最初から細田工務店がよいと思っていて、最終的にお願いすることにしました」とお話ししてくださいました。
もともと世帯別に玄関を設けた設計の二世帯住宅でした。水色と白のツートンは、外装のカラーシミュレーションで娘さんがお選びになりました。
「状態がよく使用にも支障がなかったので、そのまま使うことにしました」とおっしゃる玄関ドアやサッシの黒が、外観をシャープに引き締めています。
正面の階段室が印象的な、広々とした玄関ホール。家具や建具のダークブラウンは、奥さまのコーディネートです。
お母さまの住居とは、階段室奥のドアで行き来することができます。
階段の下にも収納があります。
ナチュラルブラウンで統一した、明るい玄関ホール。
玄関の床タイルは、きれいな状態だったのでそのまま使用することにしたのだそうです。
2階廊下から階段室の印象も、とてもシックにまとまっています。
奥さまがお選びになったレトロモダンな階段照明が、この住まい全体の雰囲気を象徴しています。
奥さまのこだわりが詰まったキッチン。キッチンメーカーのカタログ表紙に掲載されていたモデルが気に入り、その印象を残すようにプランしたのだそうです。
「キッチンのプランについてはギリギリまで悩みました。当初は食器戸棚を組み込むプランで考えていましたが、ひと目見て気に入った、木目のカウンターと紺色の扉の組み合わせを生かしたかったので、カウンターを長くして食器戸棚は設置しませんでした」と奥さま。
全体のインテリアに合わせてお選びになったナチュラルブラウンの扉が、空間全体をとても明るい印象にしています。
奥さまがお選びになったダークブラウンの引き戸が印象的なダイニングルーム。「ダイニングルームとリビングルームとである程度明かりの行き来ができますし、向こう側に人がいることがわかるので、上半分がすりガラスのものを選びました」とのこと。
娘さんの意見も取り入れながら、こだわってお選びになったとおっしゃる、切り替えのあるカーテンが印象的です。
対面式のキッチン、ダイニングルーム、リビングルームと、ゆとりのある設計になっています。
10畳の広々としたリビングルーム。家具や荷物はまだこれからレイアウトされるそうです。
カーテンはタッセルなしでまとまるように、カーテンレールと合わせた木製のフックをお選びになりました。
黒を基調とした大理石調のカラーは、奥さまがお選びになりました。大きな窓のある、明るい浴室です。
手洗いカウンターを設置した、奥行きのあるトイレです。大きな窓からの採光で、明るく清潔感があります。
リフォーム前は洗面ボウルをふたつ並べたカウンタータイプの洗面台が設置されていたそうです。「広さは十分だったので、トールタイプの収納を設置して、下は脱衣かごにしました。バスタオルをかける場所がなかったので、洗面所の入り口のドアは少し位置をずらしてタオル掛けを置く場所を作ってもらいました」と奥さま。
部屋数も動線も問題ない間取りの家でしたが、現在の耐震基準に照らして一部耐震補強をしてバランスをとっておいたほうが安心との提案をいただき、お願いしました。震災以前の基準で建てられた家だったので、ありがたい提案でした。担当していただいた布施さんをはじめ、工事に入っていただいた職人の皆さんもとても親切で、こちらの問いかけや相談などにいつも快く応じてくださいました。ありがとうございました。
今回、間取りは変更無しのリフォームでしたが、外装塗装に二世帯分の水回り床暖房と内装のフルリフォーム工事でしたので、商品や仕様決めなど中々のボリュームでやりがいがありました。打合せを進めてく中で、奥様の希望する商品やイメージが明確だった為とてもスムーズにプラン施工と作業が進みました。ありがとうございました。また耐震補強も行い、安心してお住まいいただける仕上がりとなっております。今後のメンテナンス含め、これからも宜しくお願い申し上げます。