Works
東京都杉並区
T様邸
もともとは860㎡という広大な敷地にお住まいだったT様ご家族。三人の娘さんが独立され、相続や維持管理などのこれからについて考えた結果、敷地の一部を売却し、古くなったご自宅を建て直すことを決断されました。
広大な敷地の売却先はコンペ方式で決定することに。そんな中で、コンペに参加した約10社程度の中から決まったのが細田工務店でした。一方、ご自宅の家づくりについては、どこに頼むか具体的には決めていなかったそうですが、「土地の売却を担当された細田工務店の方々の感じが本当に良くて、誠意が伝わってきました」とは奥様の言葉。そんな様子からぜひ自宅建築もお願いしたいと素直に思われたそうです。
T様が家づくりでもっとも大切にされたことは、外観の華やかさよりも安心で安全なつくりであること。ご主人が、設計担当者に最初に伝えたのは「立派なことは一切しないでください。」との言葉だったそう。一方奥様は、リビングダイニングには自然素材の塗り壁と無垢のフローリング材を望まれたそうです。設備についても決して派手ではないものの、使い勝手を追求し、基本的な性能の高いものをセレクトしていった結果、お二人を反映するかのような、落ち着いた上質な空間が出来上がっています。
プランニングの基本とした考え方は、ご夫婦やお子様たち家族の10年後、20年後も考えた1階だけでも生活ができる柔軟性のある住まいということでした。
現在、2階の洋室はお正月などに地方にお住いの娘さんご家族が揃う時のために開けてありますが、将来的には2室に分け、例えばお孫さんが大学進学で上京してきた際などにも使えるようにと、考えていらっしゃるそうです。現状の心地よさも追求しつつ、変化していく家族の形に対応できるよう、フレキシブルな空間が設えられています。
お住まいになられてからまだ日は浅いものの、風通しや断熱性能の良さも感じられ、住み心地はとても快適とおっしゃるT様ご夫妻。もう少し落ち着いてきたところでお庭の整備や、奥様がより快適に過ごせようキッチンに手を入れていきたいなど、今後に向けてのイメージも膨らみ始めていらっしゃる様子でした。理想的な住まいの形に向けて、引き続きサポートさせていただきます。
華美な装飾はないものの、ツートーンでメリハリのある落ち着いたデザインの外観。2階のテラスは庇も大きく、洗濯がご趣味の奥様にとって理想的な空間に。アプローチには将来のことも考慮してスロープを設置しました。
3連の窓のデザインが、勾配天井による空間の広がりを際立たせています。細長い窓は防犯性に優れつつ、風通しも問題ない様子。床の無垢材に合わせて設えたカウンターには、同じような素材で仏壇も新調されました。
使い勝手と基本的な品質の良さから選ばれたシステムキッチンには、昇降式の水切り棚を設置。お客様がいらっしゃった際など重宝しているそうです。最小限のスペースながら、お二人並んでもすれ違える通路幅や、バリアフリー対策もなされています。カウンタースペースのある食器棚が使い勝手がよくって、と奥さま。
寝湯が大好きなT様もご満足なゆったり入れるバスタブ。色調も全体のインテリアと共通した落ち着いた印象でリラックスタイムが過ごせます。
洗面・脱衣スペースの奥にはタオルや着替えなどをたっぷり収納できるスペースが。階段下のデッドスペースを上手に利用しています。
玄関横にはホールと三和土(たたき)の2方向から出入りができるウォークスルークロゼットを設置。ゴルフバッグなど、室内に持ち込みたくないものやコートなどの上着がたっぷり収納できます。ご主人の好きな帽子のコレクションもこちらに収納されています。
2階の寝室には耐久性に優れた和紙の畳が敷かれ、陽当たりのよい、ほっと落ち着く空間に仕上がりました。
3人の娘さんのご家族が合宿所のように使われるという2階の大きな洋室。将来的には2室に分けることができるよう、収納スペースや出入り口を設置しています。
担当の営業の方と設計の方の聴く力は本当に素晴らしいと思いました。細かいリクエストはしていないのに、ちょっとした雑談などから私たち夫婦の要望を感じ取り、ご提案していただきました。誠意のある素晴らしい方々に出会えました。