すみここちレポート

# 014心落ち着く住まいで、ずっと。

千葉県印⻄市Y様邸1989年竣工

人が住まいに愛着を持ち、住み続けたいと思うのには、暮らし慣れた土地、使い勝手の良い間取りなど様々な理由があるでしょう。その中でも、“好き”に囲まれた暮らしというのは、住まいを大切にする何より大きなモチベーションになるのかもしれません。
今回そんなことを感じさせてくれたのは、千葉県印西市の分譲戸建に暮らすY様。Y様が住まい探しをされていた約30年前は、各地で分譲ラッシュが続き、抽選倍率が30倍以上ということも珍しくありませんでした。「当選するかもわからないしとにかくどんどん申し込もう、という感じでしたから、迷っている暇はありませんでした」と振り返るY様ですが、独立した広いキッチンがある間取りに魅力を感じて細田工務店の分譲戸建に申し込むと、見事当選。以来30年以上、ご家族とともにこの住まいで暮らしてこられました。

Y様邸にお邪魔してまず驚くのは、ブラウンで統一されたシックなインテリア。ランプやオブジェ、絵画があちこちに設えられた空間は、まるでホテルのラウンジのような落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

「幼い頃からインテリアが大好きで、いつもインテリア雑誌ばかり眺めていたんです。この家に住み始めた頃から、家具、カーテン、雑貨など少しずつ気に入ったものを買い集めてきました。昔から好みはずっと一貫していて、自然と好きなものに吸い寄せられてきた感じですね。そうしてつくり上げたこの空間が、私にとっては何より心を落ち着かせてくれる場所になっています」。

そんなY様の“好き”が溢れた住まいを長年支えてきたともいえるのが、築5年目の頃から定期的に行ってきたというメンテナンスやリフォームです。外壁塗装、屋根の葺き替え、水回りリフォーム、ドア交換、内窓の取り付けなど、大小問わずあらゆるところに手をかけてこられました。
「心配性で気になったらすぐ行動するタイプなので、不安を感じるところは何か不具合が起こる前にメンテナンスしてきました。雑誌か何かで『家のリフォームは65歳までに終わらせよう』というのを読んで、それを密かに目標にしていまして、築20年を過ぎた頃からリフォームもコツコツと進めてきました。細田さんにリフォームをお願いするようになったのは、屋根の葺き替えの時がきっかけ。職人さんや担当営業の方々の技術力が高く、対応がいつも的確でスピーディーなのでこれは信頼できると感じたんです。今ではちょっとしたことでも細田さんに頼り切っています。照明を付け替えたいと相談すれば私の好みに合ったカタログを持ってきてくれますし、絶妙なタイミングで階段に手すりを付ける提案をしてくださったり、我が家のコンシェルジュのようで本当に助かっています」。

細やかな手入れが行き届いたY様邸には築年数を感じさせない清々しい心地よさがあり、それがインテリアの魅力をより一層際立たせています。さらにプロに頼るだけでなく、ご自身でも床にワックスをかけるなどの手入れを怠らないのだそう。Y様がここまで住まいを大切にされるのには、やはり“好き”への強い思いがありました。

「友人からはマンションに引っ越した方がいいんじゃない?と言われるんですけど、やっぱり好きなインテリアに囲まれたこの家でずっと暮らし続けたいんです。朝日の入るダイニングで庭を眺めながら朝食をいただいたり、リビングのお気に入りの椅子に座った時のホッとする気持ちは、かけがえのないものだと思っています」。

毎年少しずつ進めてきたというリフォームも、「あとは屋根と外壁の塗装を残すのみです」と笑うY様。丁寧に整えられたこの住まいで、これからも存分に“好き”に囲まれた暮らしを楽しんでいかれることでしょう。