0%

持ち家に暮らしている方の多くが経験することになる、住まいのリフォーム。傷んだ内装・外装や古くなった設備を刷新するケースが基本ではありますが、リフォームの目的を自分自身やご家族がより心地よく、満たされた状態で過ごすためと考えるならば、その役割や可能性は思っている以上に幅広いものなのかもしれません。

そんなことを考えるきっかけをくださったのは、杉並区の閑静な住宅地に建つK様邸。約20年前、住まい探しをしていたK様は、見学を重ねてもなかなか「これだ」と思える住まいに出会えずにいました。そんな時、たまたま新聞の折込チラシで細田工務店の分譲住宅のことを知り、現地を見に行くことにしたのだそう。

「まず立地がよさそうだなと思い早速現地に行ってみると、都内なのに静かで自然も多く、環境を重視していた私たちの希望にぴったりでした。でも一方で細田工務店さんのことは正直全く知らなかったものですから、そこから自分なりに調べてみたんです。そうしたら“誠実で仕事が丁寧”という評判でしたし、私たちを担当してくれた営業の方も信頼できる方だったので、心から納得して決断できました」。

ご入居後は、犬を飼い始めたり、ガーデニングを楽しんだりと、家族の念願だったことをひとつずつ叶えていったといいます。
「日当たりも風通しもよく、家が明るいのがとにかく心地いいですね。リビング・ダイニング・キッチンの位置関係が絶妙で、ゆるやかにつながっていながら、しっかりゾーニングできているのでとても暮らしやすいと感じています。20年経ちましたが内装もまだこれだけ綺麗ですし、あの時調べた評判は当たっていましたね」と笑うK様。

これまで屋根・外壁塗装などいくつかの修繕を実施し、それらはすべて細田工務店に相談してきたそう。そして2021年、K様はある長年の夢を叶えるべく、細田工務店にリフォームの相談をされました。
「私はかれこれ30年以上趣味で声楽をやっていまして、いつでも心置きなく練習できるよう自宅に防音室をつくるのが夢だったんです」。
実はK様は、アマチュアの声楽コンクールで国内2位に入賞するほどの実力の持ち主。それまではずっとスタジオや地域区民センターの音楽室を借りて練習していたそうですが、コロナ禍で外出しづらくなったこともきっかけとなり、自宅の個室を防音仕様にリフォームすることを決心されます。

通常、室内に防音設備を施す場合は、ユニットタイプの防音室を設置するのがコスト・作業量共に最も抑えられるのですが、部屋が狭くなるというデメリットも。そこで、K様邸では部屋の360度に防音工事を施す仕様にしたのだそうです。
「細田さんの担当者の方が防音建材のショールームに連れて行ってくださり、そこで実際に私が歌ってみて、防音効果を一緒に確認してもらいました。防音建材ってかなりの重量があるのですが、『図面は全部揃ってますから』と言って荷重計算もすべてやってくださったので、安心しておまかせすることができました」。

現在のK様邸の一室は、壁、天井、床、窓、クローゼットの中まで、まさに360度が防音仕様。扉も100kgあるという防音ドアに付け替えたのだとか。
「正直もっと圧迫感が出て狭くなるだろうと覚悟していたので、思った以上に広く、通常の個室として充分使える仕上がりに大満足しています。もちろん防音効果もばっちりなので、声楽の練習だけでなく、最近始めたピアノの練習や、在宅ワーク時のウェブ会議と、様々なシーンで活用しています。今回のような特殊なリフォームにどこまで対応いただけるか不安でしたが、親身に相談に乗ってくださり見えないところまで丁寧に仕事をしてくださった細田工務店さんには、心から感謝しています」。

そう語るK様にとって、住まいは「エネルギーをためる場所」だといいます。
「自分のエネルギーを充電できる場所ですね。歌もピアノもその手段のひとつなので、防音室は自分を満たしてくれるものすべてが揃った、一番落ち着ける場所になりました」。

「古くなったから」だけではない、自分自身が豊かに暮らすためのリフォームの価値を、教えていただきました。