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杉並区Y様邸2006年フルリフォーム2008年竣工
長年暮らしていると、次第に住まいが手狭に感じることは多いのではないでしょうか。しかし、いざ住み慣れた土地を離れて住み替えとなると、なかなか決断し難いものです。「隣の土地は借金してでも買え」ということわざがあるように、そんな時、運良くタイミングが合えば、隣の土地を購入して住まいを広げるという方法も、何かとメリットも多い選択肢のひとつのようです。
杉並区の閑静な住宅地に暮らすYさんも、隣家が売りに出された時に迷わず購入し、今では2軒並んだのお住まいを便利に使いこなしていらっしゃいます。Yさんがもともとこの地に住まいを購入したのは、もう50年も前のこと。
「新聞社に勤めていた主人が通勤しやすい環境をいちばんに考えて選んだ家なんです。JRと地下鉄の両方を使える、とても交通の便がよい場所なのが決め手でした。子育ての思い出が詰まった愛着のある住まいでしたけれど、やはり住んで40年も経つと、キッチンやお風呂などいろいろ不便も感じるようになっていました」。
ご主人の退職を機に、Yさんは住まいのフルリフォームを決意。「これほど便利な立地はそうありませんし、馴染みのあるご近所さんと離れるのも寂しいですから」とYさん。
家族の思い出が詰まった家だけに、断腸の思いだったと話すYさん。しかしながらリフォームが完成すると、想像以上の暮らし心地の変化に驚いたそうです。
「細田工務店の営業や設計の方がプロの視点から様々な提案をしてくださり、特に生活に合わせた収納を工夫してくださったおかげで、本当に便利で快適になりました」。
ただ、唯一気がかりだったのは、海外に暮らす次男家族の帰省の際にゆっくり滞在できるスペースが足りないこと。
「もう少し広さがあれば…と思っていた矢先、お隣の土地が売りに出されると知り思い切って購入することにしたんです。リフォームの時にとても親身に相談にのってくださったので、今回の新築も迷わず細田さんにお願いしました」。
そうしてお隣の土地に仲良く並ぶ新築戸建てが完成したのは、ご自宅のリフォームから約3年後のことでした。
今では、年に1度帰国されるというご次男家族はもちろん、神奈川方面にお住まいのご長男家族までよく泊まりがけで遊びに来るようになったのだとか。
「息子たちが家を出てからだいぶ経ちますけれど、今またこの家が家族が気兼ねなく集まれる場所になったのは本当に嬉しいですね。滞在中は隣なのですぐに行き来できますし、二世帯住宅のようにそれぞれの生活リズムも保てるので、息子たちからの評判もいいですよ。私自身もさらに収納が増えて便利さを実感しています。リフォームの時に着物や主人の本など趣味のものをだいぶ手放してしまったのが、惜しかったですね」と笑うYさん。
それでも室内の至るところには、ご夫婦でお好きだという絵画や訪れた美術館のチラシなどがさりげなく飾られ、家主の愛着がしみわたった住まいならではの居心地の良さを感じさせてくれます。半世紀にわたって家族の時間を刻んできた土地で、再び新しく快適な暮らしを始められたYさんの笑顔は、穏やかな輝きに満ちていました。