リフォーム・ストーリー
そもそもはお住まいとしての住宅だったN様邸。数年前に海外の音楽家を日本に紹介する会社を開業されたオーナーご夫婦が、内外の音楽家の練習場やサロンコンサートに使う目的で、地下の防音室を音楽スタジオに改修され「スタジオ ピオティータ」を運営されていらっしゃいます。お迎えするお客さまにより快適に過ごしていただけるよう、今回さらなる改修が行われました。
子供部屋はコンサートホール、リビングはホワイエに
もともと地下室は音楽を学ばれていた娘さんの練習室とご主人の趣味の音楽ルーム。娘さんの独立後、当初より防音仕様となっていたこの2室を繋げて、音楽スタジオとしたのが2年前のこと。スタインウェイのピアノやチェンバロを設置するなど本格的な仕様です。プロの練習スタジオとして、また、30名規模のコンサートホールとしても活用されています。お客さまをお迎えするうちに気になりだしたのがスタジオ以外の部分。居心地よく過ごしていただくための空間の必要性を感じ、玄関やトイレの改修だけでなく、コンサートの開演前や合間の時間も豊かに過ごしていただくため、リビングをホワイエ的な空間へ変更することを決意されました。
イメージをきちんと汲み取り、形にしてくれた細田工務店
今回の改修にあたり4社へ提案を依頼されたとおっしゃるN様。さまざまな提案がなされるなかで、細田工務店への決め手となったのはキッチンの使い勝手に対する提案だったそうです。既存のLDKはホワイエ空間として新たに生まれ変わる必要があるため、ホワイエからの目線と使い勝手の両立がキッチンには必要でした。今回のリフォームの重要なポイントだったのです。細田工務店の提案に対しての感想を伺うと「既存のシステムキッチンの雰囲気を活かしつつ、私たちの新たな使い方に即した提案でほぼ即決でした。」とは奥様のお言葉。使い手の立場に立った真摯な提案が高く評価されました。
リフォームのコンセプトはお客さま目線での「アットホーム」
今回のリフォームでご夫妻が重要視されたのは、お客さまがいかにリラックスできるかという点。インテリアのテイストは「自分の好みではなく、お客さまにとって不快感がないものを選んだつもりです。」とおっしゃるご夫妻。玄関の淡い黄色の壁紙からは明るく歓迎されているような、リビング空間の淡い緑色の壁紙からは「ゆったり過ごして下さい」といったお二人の気持ちが伝わってくるよう。ベースとなっているカナダ産輸入住宅の木材のテイストも相まって、暖かな空気感が醸し出されています。
スタジオの音響設計や、ご夫妻のプライベート空間のリフォームとまだまだやりたいことはたくさんあるご様子のご夫妻。新しいスタイルの音楽スタジオ兼住宅として、さらなる発展が期待されます。
ギャラリー
黄色い壁紙が印象的な玄関
「明るく暖かく、ウキウキした感じにしたかった」という言葉どおり、訪れた人の気分を楽しくさせるような空間になっています。スタジオの営業部長である猫ちゃんもお出迎えしてくれます。
お客さま心地よく過ごしてもらうには欠かせなかったトイレのリフォーム
手洗いを新たに設置し、レストルームとしての役割にも配慮されています。
リビングルームをサロンへ
リビングだった空間は音楽家同士が交流するサロンとして、またコンサート時はホワイエとして機能する空間へと変化。和室だった奥の部屋を洋室に変え、リビングと一体化させ広々とした空間になりました。淡い緑色の壁紙は落着いた印象を醸し出し、音楽をさらに豊かに楽しむための空間となっています。
サロンと上手に共存するためのキッチン・ダイニング
既存のシステムキッチンにマッチする無垢材の面材をセレクトし、使い勝手も見栄えも良くなりました。手前のダイニングスペースは、おもてなしのための準備や事務作業の場所にもなります。サロン側からの目線に生活感を感じさせるものが入り込まないよう、少し高めのカウンターが設置されました。
音楽スタジオへのおもてなしを意識した階段
スタジオへの動線となる階段部分もリフォームを実施。ニッチや照明などにも配慮され、演奏会への期待を高めるように演出されています。実は細田工務店とのお付き合いは、猫ちゃんのための階段の滑り止めの設置から始まったそうです。
ご夫婦のおもてなしの心遣いを実現しました
待合室は、お客さまに、コンサート前のワクワクした気持ち、そして、コンサート後の余韻をゆっくり楽しんでいただける場所になりました。
お客さまの声
東京都杉並区にお住まいのN様
細田工務店は提案力の高さだけでなく、職人さんの腕前も素晴らしかったです。私たちが選んだ壁紙は実はとても施工が難しいものと伺いましたが、塗壁と間違えられるくらいきれいに貼っていただき感謝しています。