猫と一緒に気持ちよく暮らす、耐震フルリフォーム

リフォームストーリー

東京都杉並区に建つ、築30年を超える木造住宅にお住まいのO様ご一家。かつてご夫婦とふたりのお子さまが暮らしていたお住まいですが、今では息子さんがお仕事の関係で他県へと移り住まれ、ご夫婦と娘さんとお孫さんが暮らすようになりました。ライフステージの変化にともない、今までの間取りが使いづらいと感じるようになったこと、成長されたお孫さんに個室が必要になったこと、お住まい自体に傷みが出始めたことから、フルリフォームをすることになりました。

リフォームのきっかけと細田工務店とのご縁

O様ご一家がリフォームをお考えになったきっかけは、奥さまと娘さんの間でお住まいについて交わされた「なんだか暮らしにくく感じるようになってきたので、まずはリビングをなんとかしたい」という会話だったのだそうです。「その時はリフォームについての具体的なイメージがあったわけではなかったので、細田工務店に行って相談してみようということになりました」と奥さまはおっしゃいます。そしてその理由については「以前、ご近所の方が耐震工事を含めたフルリフォームをお願いした先が、近くにある細田工務店だったと伺っていたんです。なにかあった時にすぐ来ていただけるという安心感はとても大事ですし、工事は近くの会社にお願いしたいと考えていましたので、迷わず細田工務店の本社へ足を運びました」とお話しくださいました。

フルリフォームを決断された経緯

「リビングをなんとかしたい」とのお考えがフルリフォームへと変化した経緯について奥さまは「営業担当の方に色々と相談し、アドバイスをいただきながらプランニングを進めていきました。図面は2～3回出していただいたと思います。その過程で、せっかくリフォームするならリビングだけではなく、大きくなった孫に広い個室を用意するなど、家族みんなで使いやすいように住まい全体を見直そうと考えるようになりました。また、当時の住まいは以前、玄関の周辺がシロアリの被害に遭ったことがあり、当時補修はしてもらいましたが、地震が来るたびにグラグラするのが怖いという話を家族でしていたので、耐震工事も含めて全部きれいにしてもらおうと、フルリフォームをお願いすることにしたんです」とおっしゃいます。

シロアリ被害と耐震工事

「以前の住まいを取り壊した際に、玄関側の柱が1本折れていたと伺いました」と奥さまはおっしゃいます。柱が折れていた原因は、シロアリ被害と浸水によるものでした。以前のO様のお住まいには、道路に面した壁沿いに建物の基礎とつながる花壇がありました。基礎に設けられた通気口は、花壇の土でふさがっていて湿気が抜けにくくなっていたこともあり、花壇から基礎へと浸水した水が、シロアリによる被害を受けた柱に溜まったままになっていました。今回の工事で、被害を受けた柱は新しいものに交換し、地震による揺れを吸収するリフォーム用の制振壁を配置する耐震工事を行いました。奥さまは「最近地震が続きましたが、以前の住まいのようなミシミシ音はなくなりました。以前の住まいのままでは不安でしたね。一部だけのリフォームで済ませず、本当に良かったと思っています」とお話しくださいました。

3匹の猫との暮らし

O様は、3匹の猫と一緒に暮らしていらっしゃいます。そのためO様の住まいづくりには、4人の家族と3匹の猫が気持ちよく暮らすための、たくさんの工夫が見られます。「キッチンの大型収納は、扉の開閉時に猫が中に入らないものを選びました。また、LDKから2階へと上がる階段の下にスペースがあるとわかったので、猫たちのごはんやトイレを置こうと考え、換気のための窓をつけていただきました。LDKの床はペットにふさわしいものを、壁のクロスには消臭効果があり、キズにも強いものを選んでいます。壁の一部にはエコカラットを使用し、網戸は引っかきキズに強いものを選びました。また、猫たちがLDKから玄関ホールに出てしまうと外に飛び出してしまうので、LDKのドアは内開きにしてもらいました。そうすることで、レバータイプの取っ手に猫が飛びついてラッチが下がっても扉が開かず、玄関ホールへ出ることはできません。2階と3階で使用しているドアの取っ手には、可能な限り握り玉タイプか、縦方向に取り付けることのできるコの字のハンドルタイプのものを選びました。3階の洋室には猫が遊べるようにと考え、棚受けレールを取り付けて可動棚を載せています」と奥さまはおっしゃいます。

新しくなったお住まいでの暮らし

O様ご一家がフルリフォームを終えて新しく生まれ変わったお住まいへと戻られてから、1年半ほどが経ちました。奥さまは「新しくなった住まいへ戻ってきて、リフォームをしてよかったと最初に思ったのは浴室でした。以前の浴室より広くなり、入浴時には浴槽の中で足を伸ばすことができてとても快適です。浴室内の色もとても気に入っています。また、洋服やバッグ、靴をはじめとして、物がとても多いのでウォークインクロゼットとシューズインクロークを作って欲しいとお願いしていましたが、大型の収納をしっかりとプランに入れてくださっていて、満足しています。キッチンは収納も十分で、とても使い勝手がよく、広々として居心地のいいスペースになりました。」とおっしゃいます。また、壁に高性能グラスウールをしっかりと詰め、窓サッシをこれまでの単板ガラスから複層ガラスのものに交換したことで断熱性能が上がった室内についても「寒い日でも、明け方にLDKのエアコンを2時間ほど使用して、あとは床暖房だけで1日を暖かく過ごすことができてとても快適です。床暖房をつけない日もあるくらいです。フルリフォームを選択して、本当に良かったと思います」ともお話しくださいました。

ギャラリー

外観

アイボリーの壁に黒のアクセントがシャープな印象の外観です。

リフォーム前の様子です。

外観

外構の塀は可能なところまで道路側に出して新しくしました。バルコニーは黒く塗り替え、屋根をつけました。

リフォーム前の様子です。

外観

玄関扉はハイドアをお選びになりました。上質な木目の質感と縦方向のスリットで、広々とした印象の落ち着いた玄関です。

リフォーム前の様子です。

玄関

白を基調にまとめられた玄関ホール。トイレと兼用の手洗いカウンターは、帰宅してすぐに手を洗うことができるので便利だとおっしゃいます。

玄関

「靴がたくさんあるので、大型のシューズインクロークは最初からお願いしていました。玄関に靴を出しっぱなしにせず済みます」と奥さま。

玄関

白でまとめられた中に、大理石柄の床が引き立ちます。玄関ホールには、大きなコート掛けを設置しています。

リフォーム前の玄関です。

LDK

以前のお住まいは、手前にキッチンとダイニングがあり、奥にリビングがありました。「LDKに入ってリビングへ行くのにダイニングを通るのが煩わしく、使いにくいと感じていたので、手前からリビング、ダイニング、キッチンとレイアウトを変えていただき、暮らしやすくなりました」と奥さま。

LDK

LDKの床はペットにふさわしいものを、壁のクロスは消臭・防キズ効果の高いものをそれぞれお選びになり、一部はエコカラットで仕上げています。また、網戸はひっかきキズに強いものをお選びになりました。リビング・ダイニング部分とキッチン部分それぞれに、床暖房を設置しています。

LDK

ダークブラウンの階段の踏み板が目を惹くリビング。「階段の幅を少しでも広くしたいと思い、壁を設けずオープンにしましたが、リビングのよいアクセントになりました」と奥さま。

LDK

階段下は、一緒に暮らす3匹の猫のためのスペースです。トイレを設置するため、換気用の窓を設けています。

リフォーム前のリビングです。

リフォーム前のダイニングです。

キッチン

奥さまが「壁面収納の2ウェイクローゼット（写真左側）が気に入って選びました」とおっしゃるキッチン。その理由について「食器を出し入れする際は中段だけを開閉して使用することができ、大きな扉を開ける時も、下半分は引き出しになっているため、猫が入らないんです」と奥さま。コーナークローゼットとの隣接設置は、造作工事で見切り壁を立てて納めています。

キッチン

淡いパールの入ったホワイト系の扉にフレームや取っ手、サッシの黒が目を惹くキッチンは、広々として居心地のよい空間になっています。「キッチン家電をまとめて収納できる家電タワーは、使わない時に扉を閉めておくことができるので便利ですね」と奥さま。

キッチン

黒いセラミックのワークトップは、娘さんがお選びになりました。「キッチンが暗くなるのではないかと思いましたが、全体の雰囲気に合っていてよかったと思います」と奥さま。

リフォーム前のキッチンです。

洗面室

床の大理石柄が印象的な、白でまとめられた洗面室。

浴室

「以前の浴室より広くなり、快適になりました。浴槽の自動お掃除機能のおかげで、手間をかけずにきれいに使うことができています」とおっしゃる、奥さまお気に入りの浴室です。

1階トイレ

トイレはタンクレスで手洗い器がついていないため、玄関ホールに手洗いカウンターを設置し、玄関手洗いと兼用にしました。エコカラットや陶器の色は娘さんがお選びになりました。

2階主寝室

主寝室には、壁一面に大容量のクローゼットを設置しています。

「2階のウォークインクロゼットと寝室のクローゼットで、夫婦の衣類の収納は十分です」と奥さま。

以前子供部屋だったコンパクトな居室（写真手前側）を主寝室（写真奥）に組み込んで1室とし、ライティングデスクとソファ、テレビを置いてセカンドリビングとしてご使用になっていらっしゃるそうです。

2階子供室

かつての10畳の和室が、お孫さんのお部屋になりました。「明かりがついているかどうかなど、室内の気配がわかるように、上部にすりガラス入りの扉にしています。ドアに鍵はつけていません」と奥さま。

2階廊下

2階の廊下にはコンパクトなドレッサータイプの洗面台を設置しています。

2階トイレ

タンクレストイレのため、手洗いには廊下に設置した洗面台を利用します。

2階ウォークインクロゼット

「ウォークインクロゼットの設置は最初からお願いしていました。大容量で助かります」と奥さま。

3階洋室[1]

「猫が遊べるように」とのご希望で、可動棚を載せることのできる棚受けレールを壁面に取り付けました。

3階洋室[2]

「外にいる孫たちが遊びに来た時のために、簡易ベッドを置いて泊まれるスペースにしようと考えていましたが、ハンガーパイプをたくさん並べて、洋服を収納するスペースになりました」と奥さま。

3階廊下

造り付けの収納を設けた3階廊下。「廊下が広いので、棚を置いてバッグなどを収納できるようにしています」と奥さま。奥の扉は納戸です。

3階納戸

「家族全員分のスーツケースなど、かさばるものがたくさん収納できました。和箪笥も入っています。窓があるので、空気を入れ替えることができてよいです」と奥さま。