リフォームストーリー
掘りごたつのある居間だった和室は、床をフローリングに張り替えてお母さまのお部屋に。撤去した掘りごたつの代わりに、床暖房を設置しました。「アクセントにブルーを入れてみたんですが、和モダンな雰囲気になってよかったと思います」とお母さま。
K様のお住まいは、築40数年の木造住宅です。70年近く前、K様のお義父さまがこの地に居を構られたそうです。その後K様がご主人とご結婚され同居されました。現在ご家族とともにお近くにお住いの娘さんもこの家でお育ちになられました。K様は3年前にご主人をお見送りになられてからは、この家におひとりで住まわれていました。その間、お母さまと娘さんご家族は、少しの間、お母さまがのんびりと過ごされるのを待って、この家で同居を始めようとお話しになっていたそうです。昨年、同居について具体的に検討するようになり、初夏の頃にリフォームをするための工務店を探し始めたということです。
細田工務店とのご縁はインターネットで
娘さんご夫婦は、工務店をインターネットで探されたそうです。「細田工務店を含む3社を選んで、プランと見積もりをお願いしました。3社それぞれのプランが出てきましたが、一番しっくり来たのが細田工務店でした」とおっしゃいます。今回、リフォームの目的であった『二世帯にしたい』『2室をつなげて1室にしたい』『明るいLDKにしたい』という全体のイメージをプランに落とし込んでいく中で、キッチンに隣接する土間をどう使うか、洗濯機置き場をどこにするか、という2点についてずいぶんと悩まれたのだそうです。「自分ではなかなかアイデアが出ない部分でしたので、提案していただいてとても助かりました。全体のプランも、この家に従来からあるものを活かすことで費用を抑えたものになっていました。細田工務店は杉並の地元企業で、この界隈に精通しているということも安心感につながりました」とお話ししてくださいました。
これからの暮らしに合わせた間取りに
土間について、娘さんは「1階玄関ホールのクローゼット・土間・キッチンの関係から、どういうプランにすればよいのか悩みました。キッチン⇔土間⇔勝手口という動線を残すのか、残すとすればどんな形で残すのか。動線にこだわらないとすれば、土間のスペースを有効に使うには、どのようなプランがいいのか。最終的に、今は勝手口をほとんど使わなくなっていたこともあり、思い切ってキッチンと土間を行き来する開口部をふさぎ、土間とクローゼットをひとつの空間にすることで、大きな納戸にすることにしました。納戸としては、使い勝手のいいものになったと思います」とおっしゃいます。
慣れた動線でプランニング
その土間に、これまでは洗濯機が設置されていました。娘さんは「私はこれまでの住まいで浴室前の洗面室に洗濯機があることに慣れているので、洗濯機は浴室と洗面室の近くに設置したいと考えていました。この、洗濯機をどこに設置するかについて、納得できる提案をくださったのが細田工務店だったんです」とおっしゃいます。「洗面室に洗濯機を設置したことで洗面台は狭くなりましたが、出来上がりを見て、これで良かったと思いました。細田工務店からの提案がなければ、納得できないまま不自然なレイアウトにしてしまっていたかもしれません」と、リフォームの大きなイメージの先にある、見過ごしてしまいがちな細部の提案力を評価してくださいました。
よいものを残せるのもリフォームならでは
今回のリフォームについて、お母さまは「二世帯住宅にするなら、新しく建て替えるほうが合理的な間取りにできるのでしょうが、工事にかかる費用が膨らみますし、取り壊しから完成までの間、仮住まいへ引っ越す必要も出てきます。また、この家はよい材料を使って丁寧にしっかりと作られている昔の家なので、残せるもの・使えるものは、残して使いたいとも考えていました」とおっしゃいます。工事に携わった大工さんも「こんなによいものを、壊したらもったいですよ」と話されていたとおっしゃいます。そして「色々な考え方があったと思いますが、結果的に今回のリフォームが一番よい形だったように思います」とお話ししてくださいました。
ギャラリー
玄関
カーペット敷きだった玄関ホールはフローリングに。クロスも張り替えました。「玄関と玄関ホールの照明用スイッチが廊下を進んだ奥の壁にあり、玄関でオン/オフできないことが不便だったので、玄関近くにスイッチを増設してもらいました。今回こだわったことのひとつです」と娘さん。
重厚な玄関ドアと三和土(たたき)のタイルは従来のものを残し、玄関収納は新しくしました。収納部の扉は、玄関扉や従来の建具ときれいになじむ色をお選びになりました。
納戸
玄関ホールに設えられていたクローゼットと、その奥のキッチンに隣接していた勝手口のある土間をひとつの空間にして、フローリング敷きの納戸にしました。
たくさんのお洋服をお持ちだというご主人のために、クローゼットバーを設置しました。勝手口を残したことにより、通気性の高い納戸になっています。
ダイニングルーム
広々としたかつての応接間は床と壁を一新して、今後はダイニングルームとしてお使いになるご予定だそうです。
間仕切の大型引き戸は、表面を張替え、天井の吊り金物を交換してリフレッシュしました。「この大型の引き戸を残すことができて、よかったです」と娘さん。
リビングダイニングルーム
間仕切りの大型引き戸を開けると、庭からの日差しがたっぷりと入る明るいリビングダイニングルームになります。一面に張った床のフローリングが、広々とした空間を際立たせています。
リビングルーム
かつての応接間には、おじいさまの勉強部屋と寝室が隣接していました。和室だったその2室を1室にして、大きなリビングルームにしました。「和室の間の壁を取りはらった場所には耐震補強のための立派な梁を入れて頂いたので、安心です」とお母さま。
お母さまのお部屋
掘りごたつのある居間だった和室は、床をフローリングに張り替えてお母さまのお部屋に。撤去した掘りごたつの代わりに、床暖房を設置しました。「アクセントにブルーを入れてみたんですが、和モダンな雰囲気になってよかったと思います」とお母さま。
1階洗面室
これまでキッチン横の土間に置かれていた洗濯機を、洗面室に設置しました。「洗濯機を置くために洗面台は狭くなりましたが、これまで住んでいた集合住宅で洗面所に洗濯機があることに慣れてしまったので、動線を優先することにしました」と娘さん。
床とクロスを張り替えて、既存のタオルハンガー上部のスペースに棚板を取り付けました。「従来からある扉のついている収納棚は位置が高く、日常使うタオルなどの収納には向かないと思い、低い位置に棚をつけて頂きました」と娘さん。
浴室
娘さんは「リフォーム前の浴室は床が石だったので、冷たかったんですよ」とおっしゃいます。温かみのあるイエロー系のカラーは、ショールームをご覧になってご夫婦でお選びになりました。窓のある、明るい浴室です。
階段室
玄関から続く階段ホールと階段も、これまでのカーペット貼りをフローリングにして、クロスを張り替えました。「カーペットはお掃除も大変でしたが、フローリングにしてラクになりましたよ」とお母さま。
階段手すりの木部分は、塗装をし直しました。空間を引き締めるアクセントにもなっています。
踊り場の大きな窓からたっぷりの光が差し込む、明るい階段室です。「素敵なカーテンかブラインドをつけようと思っています」と娘さん。
2階主寝室
2階の応接間と、応接間に隣接していた衣裳部屋をひとつにして、主寝室にしました。「アクセントにしたかったので、壁の1面を黄色にしました。既存の建具や、今回選んだフローリングの色ともきれいに合ってよかったです」と娘さん。
2階洋室
かつて娘さんが使用していた洋室は、お孫さんのお部屋になりました。カーペット敷きだった床をフローリングにして、クロスを張り替えました。
2階洗面室・トイレ
この家の設計時に「先々、1階と2階に分かれて二世帯で暮らすことになった時、2階にキッチンを設えることもできるように」と、洗面とトイレを1室にして広々とした空間を確保したのだそうです。クロスと床を張り替えました。
お客さまの声
東京都杉並区にお住いのT様
フルリフォームでしたが、工事期間中に仮住まいへ引っ越さずに済むよう、こちらの希望に合わせてスケジュールを組んでくださいました。母にとって、仮住まいへの引っ越しは大きな負担になるところでしたので、大変ありがたいことでした。また、7竿ほどの箪笥を処分するにあたり、その処分方法や収納していた着物の移動をどうしようかと思案していたところ、箪笥は解体処分してくださり、着物の移動も手伝ってくださいました。大変助かりました。ありがとうございました。
わたしがお手伝いしました
担当:布施 忠明
カーペット敷から、全体をフローリングにしたことで、玄関から階段までのホールが明るく変わりました。2階のお部屋も広くし、リビングも和室から1部屋の洋間に改装、既存の間仕切建具もリニューアルにより存在感が増しました。お客さまにお選びいただいた床材・壁紙がセンス良く、全体的にどのお部屋もとても明るく広いよい空間になりました。工事中荷物の片付けなどの段取りにも大変ご協力いただきました。ありがとうございました。今後共も宜しくお願いします。