和の意匠が息づく、現代的なライフスタイルを叶える住まいへ

家族構成
ご主人・奥さま・お母さま・お子さま2人(大学生・高校生)
築年数
約20年
工事期間
60日間(住みながら工事)
工事内容
リビングダイニング(和室撤去、壁・床・天井)、キッチン(交換・内装)、1階洗面室(交換・内装)、2階洗面(洗面台交換) 、1階トイレ(交換・内装)、2階トイレ(内装)
和の意匠が息づく、現代的なライフスタイルを叶える住まいへ
和の意匠が息づく、現代的なライフスタイルを叶える住まいへ

リフォーム・ストーリー

築後20年経つ和風建築をリフォーム。和室の造作を活かした西洋風なリビングダイニングに生まれ変わりました。

伝統的な和風建築を現代風にリフォーム

細田工務店とお仕事上の繋がりがあったM様。1996年に新築された築20年のご自宅をリフォームしようと思った経緯についてご主人はこう語ります。「洗面台のシャワーヘッドが壊れたので業者に聞いたら、部品交換をするにも型が古いから洗面台全て入れ替えになる、と言われたのがきっかけです。そういえば、外壁も塗り替えが必要になってくる時期ですし、玄関から見える二階の洗面台の見栄えが悪いのも建築当初より気になっていましたし、キッチンももう少し使い勝手のいいものに変えたいと思っていました。」建築関係の仕事をされていたお父さまのつてで新築した威風堂々たる和風建築ですが、20年も経てばどうしても不具合が生じてくるもの。そこで今回は1階のLDKを中心にリフォームすることになりました。

念願の薪ストーブを中心とした寛ぎの空間に

コンセプトは「外国人が和風建築を西洋風にアレンジしたような雰囲気。」つまり和風の趣を残しながら も現代的なライフスタイルがかなう住まいです。その中心的な存在になるのがご主人念願の薪ストーブでした。
「以前訪れたレストランに薪ストーブがあって、その雰囲気がとても印象的だったんです」とおっしゃいます。薪ストーブの魅力とはエアコンのように風や埃も気にならず、体の芯までぽかぽかに温めてくれること。すっかり薪ストーブの魅力にはまったご主人は薪を調達するのも楽しみになってきたのだとか。「クヌギ、ケヤキ、カシ、ウメなど広葉樹のものがいいですね。逆にパチパチとした音を楽しみたいなら栗がいいみたいです。庭に置いてある丸太は来年の分で今、乾燥させている最中なんですよ」と楽しそうにお話しくださいました。

貴重な和の意匠を残した和洋折衷のインテリア

M様邸はLDKの横に和室と広縁があった間取りでした。まず和室と広縁はそのままLDKとして新しいフローリングに張り替えて一体化させました。重厚感のある格天井、職人の技が美しい障子戸、貴重な木材を活かした床の間など、和室の造作はそのまま残すことをご提案。なかでも天井は様々な建築写真の本をご覧になって格天井をそのままに木張りとクロスがブロック状に調和するデザインを希望されました。ここでポイントになったのが和洋の融合です。ダイニング側には薪ストーブの重厚感、背景には黒いサッシの五連窓、アイアン調の照明器具などヨーロッパ調の雰囲気。そこから次第に和が感じられる空間に変化していく洋から和のインテリアを北欧アンティーク家具でまとめておられました。キッチンから廻されてた腰壁の程よくやけた木肌の色味に藍色の造作を施した柱と合わせることで洋の中に和を感じる空間に仕上がりました。

動線のよいキッチンで大人数の作業も楽しく

奥さまのご要望はキッチンのリフォーム。「以前は冷蔵庫の設置場所に選択の余地が無くてデットスペースが多く手狭でした。それに雰囲気も暗かったので明るい面材のキッチンに交換しました。」とおっしゃいます。M様邸では奥さまとお母さま、ご主人の3人でキッチンに立つことも多いため、今回は水栓を2つ設けて同時に作業できるようにしました。
週末にはお近くにお住まいの親戚の方を招いて手料理を振る舞うのが好きだとおっしゃるご主人。料理に舌鼓を打ちながら薪ストーブを囲んで思い思いに寛ぐというまるで映画のようなワンシーンがかなうこの空間で、みなさまがいつまでも幸せに暮らせますよう、今後ともお手伝いさせていただきます。


ギャラリー

お客さまの声

埼玉県K市にお住いのM様
埼玉県K市にお住いのM様

ずっと頭の中で思い描いていた薪ストーブのある暮らしが叶いました。メンテナンスしながら大切に使っていこうと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

わたしがお手伝いしました

柳田 政幸
柳田 政幸

ご希望されていた『外国の人が日本に移住してリフォームをするイメージ』を考え、アンティークな雰囲気になるように細かいディテールにも配慮しました。全体的な色のバランスも、奥さまのセンスに助けられて広い空間が自然な感じでまとまり、とてもクォリティーの高い空間が完成したと実感しました。