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#030はなやぐ、日常。

gmgm

色とりどりのエディブルフラワーがあしらわれたドーナツと紅茶

お部屋に一輪の花を飾るだけで不思議と心がはなやぐものですが、最近は目で楽しむだけでなく、食べて楽しむお花「エディブルフラワー」も人気です。お料理やスイーツ、ドリンクなど様々な食べ物に用いられていますが、自宅で手軽に楽しめておすすめなのが、“お花×スイーツ”をコンセプトにしたお店「gmgm(グムグム)」のお花の焼きドーナツ。焼きドーナツの上には色鮮やかな食用ドライフラワーが散らしてあり、まるでオブジェのような可愛らしい見た目に心奪われます。

“お花×お酒”をコンセプトにした「HANABAR」店内。青い壁に飾られた乾燥花とフレームアートがディスプレイされている。
HANABAR

オーナーの油井奈々さん、ゆいだいきさんご夫妻は、もともと2017年に“お花×お酒”をコンセプトにした「HANABAR」を池袋にオープン。さらに“お花×スイーツ”で何かできないかと考えて生まれたのが、焼き菓子店「gmgm」でした。お二人が花の魅力に取り憑かれ、常に花をコンセプトの軸としている理由は、奈々さんの出産・育児での経験にあるのだそう。

油井さんご夫妻
油井さんご夫妻

「私はもともと美容師で自分のお店を経営していたのですが、産前・産後もあまり休まずに働いていたら体調を崩してしまったんです。人とコミュニケーションを取るのも辛くなってしまった時、心を癒してくれたのが趣味で始めたドライフラワーのアレンジメントでした。いろんな花を手に取り、黙々と自分の好きなように形作っていく時間にすごく救われたんです。まず花の形状に魅了されました。花は自然の産物なのに、たった一輪でもデザインが完成されていて美しい。それを何かと組み合わせることで、さらに何倍にもかわいく、魅力的になるという可能性に惹かれました」。

奈々さん作のミニスワッグ
奈々さん作のミニスワッグ

奈々さんが作品をSNSにアップするとやがてそれらが評判となり、「買いたい」という声も増えてきたことから、奈々さんはフラワーアーティストとしての活動もスタート。お花の魅力をより身近に感じてもらいたいという思いから、組み合わせる対象として選んだのがドーナツだったといいます。

合成着色料や保存料を使わず、全粒粉、豆乳など体に優しい材料を使って仕上げるエディブルフラワーで飾られた焼きドーナツ。しっとりとした口当たりと、素材の風味が引き立つ素朴なおいしさが特徴

「ドーナツのリング状の形も、リースのようでかわいいなと思いましたし、手軽に食べられる日常のおやつとして、コンセプトにもぴったりだと感じました」。
ドーナツ作りも油井さんご夫婦とパティシエのご友人の3人で試行錯誤を重ね、合成着色料や保存料を使わず、全粒粉、豆乳など体に優しい材料を使って仕上げる焼きドーナツが完成。しっとりとした口当たりと、素材の風味が引き立つ素朴なおいしさが特徴です。

「gmgm」の焼きドーナツは、表面のお花、チョコレートのカラー、生地のテイストの組み合わせがそれぞれ異なる全5種+期間限定1種がラインナップ。

「見た目と味、どちらもあきらめたくないというのは一番のこだわりでした。表面にのせるエディブルフラワーは、島根の農家さんから直送してもらっているのですが、食品ロスを極力なくすためにドライフラワーを使っています。ドライでも充分色が残って鮮やかになるんですよ」。
「gmgm」の焼きドーナツは、表面のお花、チョコレートのカラー、生地のテイストの組み合わせがそれぞれ異なる全5種+期間限定1種がラインナップ。各ドーナツには「愛情」「健康」「特別な人」などの花言葉も添えられており、思いを込めたギフトにもぴったりです。

「gmgm」の焼きドーナツギフトボックスセット

「私たちは暮らしの中で目に見える景色ってとても大事だと思っていて、視界にお花があるだけで大きな癒しになると思うんです。おいしい食べ物が健康な体をつくるのと同じように、花は目から心身を労ってくれます。目と舌の両方で豊かな気持ちになれるドーナツを、ご自身や大切な方に贈ってみてはいかがでしょうか」。

エディブルフラワーの楽しみ方

WHAT ARE EDIBLE FLOWERS?

観賞用の花とは別に、食用として農林水産省のガイドラインに基づき無農薬・低農薬で栽培された花をエディブルフラワー(食用花)といいます。日本の一部の地域では古くから菊の花を食べる習慣がありますが、近年のエディブルフラワーは主に料理やお菓子の彩りや香り付けとして用いられています。種類も、ローズ、ビオラ、パンジー、カーネーションなど多種多様。生花タイプと、gmgmのドーナツにも用いられているドライ(押し花)タイプがあります。味は種類にもよりますが、野菜の葉っぱのような感じでクセもなく食べやすいそう。現在はオンラインストアなどでも気軽に購入することができるので、季節の彩りとして取り入れてみてはいかがでしょう。

色とりどりのエディブルフラワーで飾られたカップケーキ

基本的に味にクセが少ないエディブルフラワーは、シンプルに彩りとしてサラダやスープなどに散らすだけで、食卓がパッとはなやかになります。ドリンクに浮かべれば、まるでおしゃれなカフェにいるような気分に。暑い時期は、製氷皿に水とエディブルフラワーを入れてお花の氷を作ってみるのもおすすめです。彩りを保ったまま長く楽しみたい時は、ジャムのように砂糖と一緒に煮込んだり、フルーツと一緒にシロップ漬けにすることもできます。
さらに詳しいレシピを知りたい方は、gmgmの油井さんご夫婦による初の著書『かんたんなお菓子を特別に はじめてのエディブルフラワー』をぜひチェックしてみてください。かんたんおやつのレシピから、エディブルフラワーリストまで、初心者に嬉しい内容が盛りだくさんです。

Recommend

『かんたんなお菓子を特別に
 はじめてのエディブルフラワー』
油井奈々 ゆいだいき著

購入はこちらから
『かんたんなお菓子を特別に はじめてのエディブルフラワー』表示
エディブルフラワーを使ったソーダフロート
取材協力:gmgm

取材協力:gmgm

「gmgm」は2019年に高円寺にオープンしましたが、現在は実店舗を閉店し、オンラインストアとイベント出店でのみ販売中。奈々さん作のドライフラワーのスワッグ(壁飾り)がついたBOXセットもあります。お酒に合うおつまみドーナツなど新商品も開発中とのことなので、今後の展開も楽しみです。(写真は現在は閉店した高円寺の店内)

gmgm

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