サーファーズハウスは、アメリカ西海岸の開放的でリラックス感を重視したスタイルが特徴的な住宅です。ゆったりと広がる空間や海を感じさせる配色、自然素材を取り入れた内装、さらにはサーフィンやアウトドアスポーツを楽しみたい方に向けた設備や収納・動線計画も工夫されています。
今回は、おしゃれなサーファーズハウスをつくるための内装・インテリア・間取りデザインのポイントを紹介します。
サーファーズハウスとは
サーファーズハウスは、アメリカ西海岸に建つカリフォルニアスタイルの住まいのことです。明確な定義はありませんが、天然木を取り入れたナチュラルで開放的な空間や、大きな三角屋根、ラップサイディング（横板張り）やガルバリウム鋼板の外壁、カバードポーチと呼ばれる屋根付きのデッキスペースを設けた外観が特徴的です。
マリンスポーツが好きな方はもちろん、カリフォルニアの雰囲気が好きな方やリラックス感を高めた住まいにしたい方など、自分のライフスタイルを大切にしている方から多くの人気を集めています。
また、サーフィンを楽しむ暮らしを想定し、ウエットスーツを干すスペースや、サーフボードをしまうラックや収納、海から帰ってきたら部屋を通らずにシャワーを浴びることができる動線計画など、間取りや設備にはさまざまな工夫が盛り込まれています。
サーファーズハウスの内装・間取りデザインのポイント
カジュアルでラフな印象の壁や床材・インテリア、屋内外が自然につながるような間取りが、サーファーズハウスの家づくりのポイントです。
カリフォルニアの爽やかな空気が感じられる空間を演出するポイントをご紹介します。
無垢材やヴィンテージウッドでぬくもりのある空間に
サーファーズハウスはリラックス感が大切なので、全体的にナチュラルであたたかみのある雰囲気づくりを基本としています。使い込むほどに味わいが出てくる無垢材や、使い込まれた古材を取り入れましょう。木材は、フローリングだけでなく、壁や天井、建具などにも取り入れると統一感が生まれ、木の風合いで心地よさが広がります。
また、ムラ感のある白い塗装の木材や、少し無骨な印象のヘリンボーン張りのフローリングや壁、潮風でダメージを受けたような風合いのある素材を選ぶと、カリフォルニアの海や風を感じるおしゃれな空間をつくれます。
海を感じさせる爽やかな配色
カリフォルニアの魅力といえば、美しいビーチとカラッと晴れた青空。そんな海や空を連想させる、ブルーと白を基調にまとめるのが、配色のポイントです。白を基調に、リビングや寝室のクロス、キッチンや浴室のパネル、家具やファブリックなどに、ブルー系の色を取り入れましょう。
ビーチの砂をイメージしたサンドベージュは、ブルーと白の空間にしっくりとなじむ色です。また、木材を使用した内装や家具は、マリンテイストの配色と相性がよく、室内にいながら海辺のリラックス感を味わえるお部屋に仕上がります。
勾配天井・吹き抜けで開放感を演出
サーファーズハウスの大きな特徴の一つが、開放的な間取りです。勾配天井や吹き抜けを取り入れて、抜け感のある気持ちよい空間をつくりましょう。
また、天井にシーリングファンを設置すると、リゾート感がさらに高まり、空気が循環して快適性が向上します。
とくに、家族が集まるリビングやダイニングは、リラックス感を高めた雰囲気づくりが欠かせません。できるだけ空間を大きく使い、間取りをあまり細かく仕切らないようにするのも大事なポイントです。
また、収納家具やソファ類はロータイプを選ぶと、天井が広く感じられ、ゆったりと落ち着きのある印象に仕上がります。
室内と屋外空間をつなげて心地よく
リビング続きにウッドデッキやテラスを設置し、屋内外の床の高低差をなくしたり、床や壁の材質・色を統一したり、リビングとの境目をあいまいにすると、室内と外がつながって実際の面積以上に広く感じられます。
室内からすぐに外へ移動できるため、屋外空間の活用度が上がるのもメリットです。
また、家の正面にカバードポーチを設ければ、アメリカの映画やドラマに出てくるような、おしゃれなサーファーズハウスに。カバードポーチは、ウッドデッキに屋根を設けたスペースなので、直射日光を遮りながら過ごしやすく、雨の日でも使用できます。
幅広い用途で活用でき、テーブルセットやチェア・ハンモックなどを置けば、屋外の風を感じながら家族や友人とお茶やランチを楽しめるアウトドアリビングに。また、お子様やペットの遊び場として、自転車やサーフボードを置く場所として、アウトドア用品をメンテナンスするスペースとしても大活躍！ウッドデッキやテラスと同様に、リビングに掃き出し窓を設けて直接出られるようにすると、使い勝手が向上します。
ファブリックでカジュアルなリラックス感を取りいれる
クッションやソファカバー、ラグなどのファブリックにデニム素材やネイティブアメリカン柄を取り入れると、カジュアルなカリフォルニア感を演出できます。
デニム素材は経年変化を楽しめるので、無垢材やヴィンテージ素材との相性が抜群です。スペースに余裕があればハンモックを置いてみると、ビーチリゾート感たっぷりに。
マリンテイストの小物やオブジェ、植物を飾る
インテリアにこだわると、よりサーファーズハウスらしい雰囲気が高まります。船の舵や碇モチーフのオブジェ、貝殻や流木、ナンバープレートといったカリフォルニアテイストの小物や、照明にマリンランプを取り入れるのもおすすめです。
リゾート感のある植物を植えるのも、雰囲気づくりに一役買ってくれます。
たとえば、ヤシ科のフェニックスロベレニーやテーブルヤシ、多肉植物のアガベ、サボテンなどがあります。スペースや好みに合わせて、種類やサイズを選びましょう。
土間収納やアウトドアストッカーを設ける
サーファーズハウスで大切なのは、住まい全体に漂うリラックス感です。玄関は家の印象を決める場所なので、ゆとりを意識してスペースを確保しましょう。サーフボードやウエットスーツ、アウトドア用品を収納できる広い土間収納を設けると、水や埃などが付いている物でも気にせず収納でき、出し入れもスムーズです。
アウトドアで使用するものをまとめてしまえる、専用の収納スペース「アウトドアストッカー」を玄関に隣接して設けるのもよいでしょう。オープンタイプの収納にしてショップのようにディスプレイすれば、趣味を目で楽しみながら暮らせます。
サーファーズハウスで豊かな毎日を
海を感じさせる爽やかで開放感いっぱいのサーファーズハウスは、日々の暮らしに豊かさや癒しをもたらしてくれる空間や内装が魅力。リゾートスタイルが好きな方、家族や友人とリラックスして過ごしたい方、サーファーの方はもちろんマリンスポーツやアウトドアなどの趣味を楽しみたい方にも最適です。
サーファーズハウスは、内装や間取り、インテリアのセレクトによって、モダンやナチュラル、カフェスタイルなど、雰囲気が大きく変わります。細田工務店の規格住宅BinOでは、お客様の叶えたいスタイルを詰め込んだ、理想のアウトドアスタイルの住まいを提案しています。
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