第1回「住まいづくりスケジュール編」
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第1回「住まいづくりのスケジュール編」
マイホームを建てようと思い立ったら、まず家づくりの流れ、全体スケジュールを把握することから始めましょう。では、実際の家づくりは、どのようなプロセスで進められるのでしょうか。計画から完成までのスケジュールを見てみましょう。
ナビゲータ:細野 浩一
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まずご家族全員で理想の生活スタイル、マイホーム像について話し合いながら、「こんな家に住みたい」「こんな暮らしがしたい」というように、自分たちのライフタイルに合った住まいのイメージをご家族で共有しましょう。住まいづくりは、ご家族の未来を見つめること。理想のマイホーム像をイメージすると同時に、お子さまの成長や家族構成の変化など、長期的な視野に立って住まいや暮らしの将来像を想定しておくことも大切です。
- ワンポイントアドバイス
- とにかく思いついたことはすべて書き出しておくとよいでしょう。
専用のノートをつくることをおすすめします。
ご家族の住まいに対するイメージが固まったら、計画の概要、住まいに対するご要望などをお聞かせください。
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ご計画地周辺の環境の確認と敷地調査は、家づくりの重要なステップの一つ。土地の測量や法規制、役所への事前相談などを行います。建物の基礎仕様は地盤の状態によって決まるため、敷地の寸法・形状、地盤の強さ、盛土や整地の必要性、日当たり、隣地の状況など、綿密に調査し、具体的なご提案方針をまとめていきます。
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理想の住まいに対するイメージをお聞きします。現状の不満点・改善したいポイントをはじめ、外観やインテリアを含めた住まい全体のイメージ、間取り、収納スペース、車庫や庭、外壁などのエクステリア、キッチンや浴室、トイレなどの設備類、さらには素材などの色や質感などについても、好み・要望・こだわりを細かいところまでお聞きしながら、具体的なプランづくりに向け、お客さまとのイメージの共有を図ります。また、お手持ちの家具についても、ミリ単位で採寸し、プランづくりに活かします。
- ワンポイントアドバイス
- 「できないかもしれない…」と最初から諦めてしまうのではなく、まずはご要望をすべて、私どもにぶつけてみてください。
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お客さまからお聞きしたご要望をもとに、スタッフが具体的なプランづくりに取りかかります。
複数のラフプランを作成、社内で検証しながら、家具などの配置も含めて設計図面に落とし込み、お客さまのご要望を満たした最適のプランにまとめます。さらにお客さまにわかりやすい図面を作成してご提案いたします。- ワンポイントアドバイス
- ご提案のプランについて、思ったこと・感じたことはどんなことでもご遠慮なく、スタッフに伝えましょう。
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ご提案プランの全体像が見えてきた段階で、総費用を見積り、基本計画とお見積をご提案いたします。その内容に対しご承認いただければ、設計・工事監理の業務範囲を定めた「設計・工事監理委託契約書」を取り交わします。
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より精細な図面を使って、設計スタッフがお客さまと窓や扉の位置の確認、内・外装のカラーの選定など、調整を重ねながら詳細を詰めていきます。これまでの打ち合わせをもとに最終図面を起こし、ご提案いたします。
- ワンポイントアドバイス
- 打ち合せを進めていくと、他の家や雑誌の記事などが気になってしまい、どんな家にしたらよいのか迷ってしまうこともあります。ご自身のライフスタイルや好みに本当に合った住まいを冷静に考えることも大切です。
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すべての内容に関してご納得いただいた段階で、最終お見積をおこない、ご承認をいただいた後に、本契約(工事請負契約)となります。契約手続きが終了次第、部材加工の手配を行ってまいりますので、これ以降変更が生じると、ご予算や工期に影響するため、ご注意ください。
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これから建てる家に関して、敷地や構造、設備、用途などの点において、建築基準法などの法令基準に適合しているかどうかを行政機関に確認します。工事開始前に、建築確認申請に必要な書類を提出しますが、許可が下りるまでに時間がかかる場合があるので注意しましょう。
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敷地に建物の形状がわかるように縄を張ります。お立ち会いいただいて、配置寸法、建物の形状、隣地境界との距離などをご確認いただきます。
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建物の構造上、最も重要な工事となるのが、基礎工事です。建物の完成後、見えなくなる部分ですが、建物の耐久性や耐震性に関わる大切な工事なので、確認は念入りにしましょう。基礎工事終了後は、土台を載せ、柱や梁などを組み立てていく上棟工事に進みます。
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上棟作業が終了した段階でお立ち会いいただき、図面どおり建物が組み上がっているか、コンセントやスイッチの位置に問題がないかご確認いただきます。
屋根の骨組みが完成する「棟上げ」まで進むと、工事は中間点。この段階で「上棟式」を行います。上棟式は「建前」とも呼ばれ、建物の守護神と匠の神を祀い、棟上げまでの工事が終了したことへ感謝し、無事に建物が完成することを祈願する儀式です。近年では、省略され目にする機会が少なくなってきた行事ですが、家づくりに関わる人たちが一堂に会し、お互いの信頼関係を深める貴重な機会でもあります。
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外装工事、設備工事、外構工事がすべて終わると「竣工」となります。建物が建築基準法に準拠しているかどうかの検査が、確認申請を提出した行政機関によって行われます。設計図面どおりに完成していることを確認し、検査合格後に「検査済証」が発行されます。
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建物完成後、お客さまの立ち会いのもと、建物とそのまわりの外構を含めて、仕上がりに問題がないかをご確認いただきます。さらに、壁や床の仕上がり、建具の建て付け、キッチン、トイレ、浴室などの設備機器などについてもご確認いただきます。見て確認するだけでなく、実際にドアなどは開閉したり、設備は作動させてみたり、実際のご使用を念頭にご確認してください。気になる箇所は、その場でメモをして手直しを依頼、文書を取り交わします。
お立ち会いいただき、壁や床の仕上がりや設備などの内覧検査をしていただきます。
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すべての手直しが終了し、完了検査が済めば、いよいよお引渡しです。竣工検査で不具合があった場合は、最終確認をした上で、引渡しを受けるようにしましょう。引渡しの際には、カギ、確認申請書、工事完了検査済証、各種機器・設備の取扱説明書と保証書、アフターサービス関係書類などを受け取り、内容を確認しましょう。
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ご入居後は、万が一、不具合やトラブルが発生した場合のアフターフォローに関する連絡先などを確認しておきましょう。後々のメンテナンスでも必要になります。
- Q1相談してから家が完成し、住めるようになるまでどのくらい時間がかかるのですか?
- 標準的な建物(約30坪:木造2階建て)で純粋な工事期間が約4ヶ月程かかります。また、工事に着手するための建築確認申請や詳細打ち合わせを含めると、約6ヶ月程かかりますので、ご入居時期などを考えながら計画されることをおすすめします。
- Q2着工時期によい時期というのはありますか?
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まずは、いつ頃にご入居されたいかを考えてみましょう。
ご入居の時期でご要望が多いのは、(1)7月~8月と(2)2月~3月です。
これは、(1)お子さまの新学期のタイミングや夏休みを使ってお引っ越しをお考えになられるパターンと、(2)新年度に合わせて学校関係やお勤め関係で都合がよいからだと思います。
この2つのご入居時期で考えますと、着工の時期は、(1)3~4月ごろ、または(2)10~11月ごろが目安となるでしょう。

家がほしい、という想いだけでなく、具体的にスケジュールを決めることが家づくりの第一歩です。その中でも入居時期がいちばん重要になります。入居時期を決めることで家づくりの動機を改めて確認することにもつながってくるでしょう。
- 所属部署
- 注文住宅営業
- 名前
- 細野 浩一
- プロフィール
- これまでにお手伝いさせていただいた住まいは220棟。どんな小さな事でもご遠慮なく、とにかくお聞かせください。ご要望がカタチになるようくみ取らせていただきます。

建築確認申請許可後、工事に着手しますが、それに先立って地鎮祭を行います。地鎮祭は工事の無事と安全、住む方の繁栄を祈る儀式で、吉日を選んで行います。工事が始まる前には、近隣の方への挨拶も忘れないようにしましょう。