住まいのお手入れガイド

キッチン:イメージ画像
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おいしい食事と家族団らんをつくり出す我が家のキッチン。
気持ちよく使えるようにしておきたいものですね。

キッチンは、家族全員が毎日使う場所です。うっかりすると、すぐに汚れてしまいます。簡単にできる掃除、お手入れ方法がたくさんありますので、休日には家族みんなで取り組みましょう。より一層キッチンに対する愛着が湧いてくることでしょう。

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普段のこまめな掃除と計画的なお手入れを習慣づける

キッチン回りをきれいに保つためには、炊事のたびに拭き掃除などを行うことが大切です。それでも、避けられない換気扇などの油汚れなどは、汚れがひどくならない程度の大まかな間隔の目安をつかみ、計画的にお手入れや点検を行うことをおすすめします。

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部位・器具、素材ごとのお手入れ方法を知る

キッチンの汚れは、油汚れが中心ですが、器具や素材に合わせて、洗剤、道具を上手に選択することがポイントです。さらに、重曹などを使用したナチュラルクリーニングなども試してみましょう。

流し台まわりのお手入れ
ケース1

流し台まわりのお手入れ

その日の汚れは、その日のうちに落とすことが基本です。汚れはキッチン用洗剤で落とし、使用後は必ず水気を拭き取りましょう。週1回を目安に、キッチンカウンターやシンクをキッチン用洗剤で拭きましょう。

起こりうる不具合
カビ・はがれ

日常のお手入れ

排水トラップ
  • 排水トラップは、生ゴミなどが排水管に入らないよう、また悪臭が上がってこないような仕組みになっています。しかし、油脂類、野菜クズなどは、つまりの原因になるので流さないように注意しましょう。
  • 定期的にパイプ用洗剤で排水管を掃除すると、脂肪分を落とすのに効果があります。(洗剤を使う間隔は洗剤の使用上の注意を読んでください)
  • 排水管口のカゴは、2~3日ごとに洗いましょう。
流し台の下部などのキャビネット
  • 湿気や臭気がこもりやすいので掃除の際は開放しましょう。
【ご注意】
  • キッチンカウンターがメラミンや人造大理石の場合は、熱いものを直接置いたり、カウンターの上で直接包丁を使ったりしないように注意しましょう。
  • ステンレス製の場合は塩素に弱いので、塩素系漂白剤を使用した時は、すぐに洗い流してください。
    また、メラミンや人造大理石の場合を含め、スチールたわしやクレンザーは、傷、変色の原因になるので使用しないでください。
コンロまわりのお手入れ
ケース2

コンロまわりのお手入れ

ガスコンロを使った後は、その都度お湯拭きをしましょう。こびりついた汚れは、キッチン用洗剤を直接ふりかけ、しばらくおいてからこすり落としましょう。
電磁調理器は、ガスコンロに比べ楽に掃除できますが、コンロまわりの汚れなどは、固まらないうちに拭き取るのが原則です。
ガラストッププレートの天板の汚れを落すときには、台所にあるラップが使えます。ラップ数センチを手でぐしゃっと丸め、そこに洗剤を垂らし天板をこすると汚れがとれます。仕上げはやわらかい布で拭いてください。

起こりうる不具合
コンロの電池切れ
(使用頻度にもよりますが、約1年)

日常のお手入れ

ガスコンロ
  • 五徳(ごとく)は台からはずして、クレンザーなどで磨きましょう。
  • ガスレンジの受け皿は、シンクにキッチン用洗剤を入れたお湯を張り、つけ置き洗いすると効果的です。
電磁調理器(IHクッキングヒーター)
  • 汚れを放置すると調理のたびに高温で汚れが焼きつき、焦げつき汚れになります。
  • 一般的に電磁調理器の表面はフッ素コーティングされているので、クリームクレンザーや固いスポンジでこするとコーティングがはげてしまうおそれがあります。コーティングがはげると火傷や火災の可能性も高くなり、性能的にも低下してしまいます。
  • 炊事のたびに表面の汚れを拭き取る習慣をつけましょう。
コンロまわりの壁など
  • コンロまわりの壁、窓台、戸棚などは、油はねなどが付着しやすい箇所です。時間がたつにつれて汚れは落ちにくくなります。
  • 毎日使用後に軽く水拭きなどをして、付着した汚れはすぐに落としましょう。
キッチンの壁・天井のお手入れ
ケース3

キッチンの壁・天井のお手入れ

炊事による水蒸気、油や煙などにより、最も汚れやすい部位です。
壁は、一般的にタイル貼り(または、キッチンパネル)が多いので、天井に比べて掃除は比較的簡単ですが、天井はハタキなどを掛けると、かえって油汚れを広げてしまうおそれがありますので注意しましょう。
炊事の際は換気をよくし、水蒸気や煙を放出するように心がけましょう。

起こりうる不具合
スイッチの故障

日常のお手入れ

  • タイル貼りやキッチンパネルの場合、1週間ごとにキッチン用中性洗剤を薄めたもので汚れを落とし、その後水拭きをしましょう。
  • もしなかなか取れない場合は、薄めたキッチン用洗剤をスプレーしたティッシュペーパーを少しの時間貼り付けておき、汚れを溶かし出して、その後ティッシュをはがして汚れをきれいにふき取り、仕上げにきれいな雑巾で洗剤分を拭き取ります。
  • これでも、まだ汚れが目地に残っている場合は、キッチン用洗剤や強力洗剤(クレンザーなど)を下から上へ拭き掛け、5分ほどおいてから、きれいな歯ブラシなどでこすり、仕上げにきれいな雑巾で洗剤分を拭き取ります。
レンジフード
  • 外側の油汚れなどは、気づいた時に水もしくは住宅用洗剤で湿らした布で拭き取ります。
  • さらに、半年に1度、あるいは年に1度はフィルターを取り外して、中性洗剤をいれたぬるま湯に30~40分間つけ置き洗いをします。
  • アルカリ性、弱アルカリ性の洗剤は塗装面をいためる恐れがありますので使用しないでください。
  • 残った汚れはスポンジ、ナイロンたわし、歯ブラシなどでフィルターの目にそってお湯で汚れを洗い流し、水分がなくなるまで拭き取って乾燥させます(金属たわしなどの硬いものは不可)。
  • フィルターやすき間の汚れは、棒に布を巻きつけたものを使うと便利です。
換気扇
  • 月1回を目安に掃除しましょう。その際はプラグを抜く、または分電盤のブレーカーを切るなどして作動しないことを確認し、羽根などで怪我しないように厚手のゴム手袋を着用しましょう。
  • 軽い汚れは、市販のキッチン用洗剤を用います。直接吹きかけるものや、つけ置きするものなど、それぞれの取扱説明書に従って作業してください。塗装がはがれるおそれがあるので金属製のたわしは使用せずに、樹脂製のたわしを使用してください。
  • きれいになったら、仕上げに洗濯用柔軟剤やリンスなどを薄く塗ると、汚れ防止になり、次回の掃除が楽になります。また、汚さないようにフィルターをかけるなどの工夫も汚れ防止に効果的です。
【ご注意】

レンジフードや換気扇が外せない場合には、安全に注意しながら脚立を使って作業しましょう。
また、モーター、スイッチなど電気部品類に水がかからないように気を付けましょう。

ワンポイントアドバイス

キッチンは、毎日使う場所なのでいつも清潔にしておきたいものですね。他にも、カビ生え防止のために、食器棚やシンク下収納も半年に1度は掃除しましょう。
コンロがつかないというときは電池切れの可能性があります。電池の寿命は約1年程度ですのでチェックしましょう。
排水口は油汚れや、水アカ、ヌメリなどがたまり目につきやすいので、こまめに掃除しましょう。
シンクや蛇口など光る部分をキレイにするだけでも見栄えがよくなります。スポンジはやわらかい物を使用しましょう。こまめに少しずつ、無理なく楽しみながら掃除をしましょう。